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第31章 第三の課題 The Third Task(24)
日期:2023-05-15 11:22  点击:288

ハリーは蜘蛛の前脚に挟はさまれ、宙吊りになってもがいていた。蜘蛛を蹴け飛とばそうとして片足がハサミに触ふれた瞬間、ハリーは激痛に襲おそわれた――セドリックが「麻ま痺ひせよ!」と叫さけんでいるのが聞こえたが、ハリーの呪じゅ文もんと同じく、効き目はなかった――蜘蛛がハサミをもう一度開いたとき、ハリーは杖つえを上げて叫んだ。

「エクスペリアームス! 武器よ去れ!」

効いた――「武ぶ装そう解かい除じょ呪じゅ文もん」で蜘蛛はハリーを取り落とした。その代わり、ハリーは四メートルの高みより、足から先に落下した。体の下で、すでに傷きずついていた足が、ぐにゃりとつぶれた。考える間もなく、ハリーは、スクリュートのときと同じように、蜘蛛の下腹部めがけて杖を高く構え、叫んだ。

「ステューピファイ! 麻痺せよ!」同時にセドリックも同じ呪文を叫んだ。

一つの呪文ではできなかったことが、二つ呪文が重なることで効果を上げた――蜘蛛は横倒しになり、そばの生いけ垣がきを押しつぶし、もつれた毛むくじゃらの脚を道に投げ出していた。

「ハリー!」セドリックの叫ぶ声が聞こえた。「大丈夫か? 蜘蛛の下した敷じきか?」

「いいや」ハリーが喘あえぎながら答えた。足を見ると、おびただしい出血だ。破れたローブに、蜘蛛のハサミのべっとりとした糊のりのような分ぶん泌ぴつ物ぶつがこびりついているのが見えた。立とうとしたが、片足がぐらぐらして体の重みを支えきれなかった。ハリーは生垣に寄り掛かかって、喘あえぎながら周りを見た。

セドリックが三さん校こう対たい抗こう優ゆう勝しょう杯はいのすぐそばに立っていた。優勝杯はその背はい後ごで輝かがやいている。

「さあ、それを取れよ」ハリーが息を切らしながらセドリックに言った。「さあ、取れよ。君が先に着いたんだから」

しかし、セドリックは動かなかった。ただそこに立ってハリーを見ている。それから振り返って優勝杯を見た。金色の光に浮かんだセドリックの顔が、どんなにほしいかを語っている。セドリックはもう一度こちらを振り向き、生垣で体を支えているハリーを見た。

セドリックは深く息を吸った。


蜘蛛用前腿把举到空中,他拼命挣扎着。他试图用脚踢它,腿碰到了它的钳子,立刻是一阵钻心的疼痛。他听见塞德里克也在喊“昏昏倒地!”,但是他的咒语同样不起作用——蜘蛛又张开钳子,哈利举起魔杖高喊“除你武器!”
还算有效——这个缴械咒使蜘蛛放开了他,但这意味着哈利从三米高的高处摔下来。已经受伤的腿禁不住身体的重量,他一下子瘫倒在地。他想都没想,就用魔杖对准蜘蛛的下腹部,像他对炸尾螺那样,大喊一声“昏昏倒地!”;塞德里克也喊出了同样的咒语。
两个咒语合起来,产生了一个咒语起不到的作用:蜘蛛倒向一旁,压垮了一片树篱,毛乎乎的长腿横七竖八地摊在地上。
“哈利!”他听见塞德里克叫道,“你没事吧?它没倒在你身上吧?”
“没有。”哈利气喘吁吁地喊道。他低头看看自己的腿,血流不止。撕破的长袍上面有一些黏稠的东西,是蜘蛛的钳子上分泌出来的。他试图站起来,可是腿抖得厉害,支撑不住身体的重量。他靠在树篱上,大口地喘气,环顾四周。
塞德里克站在离三强杯只有一英尺远的地方,奖杯在他身后闪烁着。
“拿吧,”哈利喘着气对塞德里克说,“快拿啊,你已经到了。”
塞德里克没有动。他站在那里看着哈利,然后回头望着奖杯,在奖杯的金光映照下,哈利能看到塞德里克脸上渴望的表情。塞德里克又回头看看哈利,哈利正扶着树篱勉强站起来。塞德里克深深吸了口气。

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