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第35章 真実薬ベリタセラム Veritaserum(3)
日期:2023-05-16 15:14  点击:263

「大丈夫だ、ハリー。わしがついているぞ……行くのだ……医務室へ……」

「ダンブルドアがここを動くなって言った」ハリーはガサガサに荒れた声で言った。傷きず痕あとがズキズキして、いまにも吐はきそうだった。目の前がますますぼんやりしてきた。

「おまえは横になっていなければ……さあ、行くのだ……」

ハリーより大きくて強い誰かが、ハリーを半ば引きずるように、半ば抱えるようにして、怯おびえる群衆の中を進んだ。その誰かがハリーを支え、人ひと垣がきを押しのけるようにして城に向かう途と中ちゅう、周囲から息を呑のむ声、悲ひ鳴めい、叫さけび声がハリーの耳に入ってきた。芝しば生ふを横切り、湖やダームストラングの船を通り過ぎた。ハリーには、自分を支えて歩かせているその男の荒い息いき遣づかい以外には何も聞こえなかった。

「ハリー、何があったのだ?」

しばらくして、ハリーを抱え上げて石段を上りながら、その男が聞いた。コツッ、コツッ、コツッ。マッド‐アイ・ムーディだ。

「優ゆう勝しょう杯はいは移動キーでした」玄げん関かんホールを横切りながら、ハリーが言った。「僕とセドリックを墓場に連れていって……そして、そこにヴォルデモートがいた……ヴォルデモート卿きょうが……」

コツッ、コツッ、コツッ。大だい理り石せきの階段を上がり……。

「闇やみの帝てい王おうがそこにいたと? それからどうした?」

「セドリックを殺して……あの連中がセドリックを殺したんだ……」

「それで?」コツッ、コツッ、コツッ。廊ろう下かを渡って……。

「薬を作って……身体を取り戻した……」

「闇の帝王が身体を取り戻したと? あの方が戻ってきたと?」

「それに、死し喰くい人びとたちも来た……そして僕、決けっ闘とうをして……」

「おまえが、闇の帝王と決闘した?」

「逃のがれた……僕の杖つえが……何か不思議なことをして……僕、父さんと母さんを見た……ヴォルデモートの杖から出てきたんだ……」

「さあ、ハリー、ここに……。ここに来て、座って……もう大丈夫だ……これを飲め……」

ハリーは鍵かぎがカチャリとかかる音を聞き、コップが手に押しつけられるのを感じた。

「飲むんだ……気分がよくなるから……さあ、ハリー、いったい何が起こったのか、わしは正確に知っておきたい……」

ムーディはハリーが薬を飲み干すのを手伝った。喉のどが焼けるような胡こ椒しょう味あじで、ハリーは咳せき込んだ。ムーディの部屋が、そしてムーディ自身が少しはっきり見えてきた……ムーディはファッジと同じくらい蒼そう白はくに見え、両眼りょうがんが瞬まばたきもせずしっかりとハリーを見み据すえていた。


“没事儿,孩子,有我呢……走吧……去医院吧……”
“邓布利多说‘待在这儿’。”哈利含混地说,伤疤的突突作痛使他感到想吐,视线更加模糊了。
“你需要躺下来……走吧……”
一个比他魁梧强壮的人半拖半抱地带着他穿过惊恐的人群。哈利听见人们吸气、尖叫、高喊的声音。那人挟着他从人群中挤了出来,朝城堡走去。走过草坪、湖畔和德姆斯特朗的大船,哈利只听见那个男人沉重的喘息声。
“出了什么事,哈利?”扶哈利走上台阶时,那人开口问道。噔,噔,噔。是疯眼汉穆迪。
“奖杯是个门钥匙,”哈利说——他们穿过门厅,“把我和塞德里克带到了一片墓地上……伏地魔在那里……伏地魔……”
噔,噔,噔。走上了大理石楼梯……
“黑魔头在那儿?然后呢?”
“杀死了塞德里克……他们杀死了塞德里克……”
“后来呢?”
噔,噔,噔。穿过走廊……
“煎了一副药……恢复了他的肉身……”
“黑魔头恢复了肉身?他再生了?”
“然后食死徒来了……然后我们决斗……”
“你和黑魔头决斗了?”
“我逃了出来……我的魔杖……出了点儿有趣的事……我见到了我的妈妈和爸爸……他们从他的魔杖里冒了出来……”
“进来,哈利……进来,坐在这儿……你会没事的……喝点儿药……”
哈利听到了钥匙插进锁眼的声音,一只杯子塞到他的手里。
“喝下去……你会好受一点儿……喝吧,哈利,我需要了解确切的情况。”
穆迪帮着把那杯东西倒进哈利嘴里,哈利呛得咳嗽起来,嗓子里像灌了胡椒一样火辣辣的。穆迪的办公室清晰起来了,穆迪也清晰起来了……他的脸色像福吉一样苍白,两眼一眨不眨地盯着哈利的脸。

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