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第35章 真実薬ベリタセラム Veritaserum(5)
日期:2023-05-16 15:16  点击:319

「まさか、違う」ハリーが言った。「先生じゃない……先生がするはずがない……」

「わしがやった。確かだ」

ムーディの「魔法の目」がぐるりと動き、ピタッとドアを見み据すえた。外に誰もいないことを確かめているのだと、ハリーにはわかった。同時にムーディは杖つえを出してハリーに向けた。

「それでは、あのお方はやつらを許したのだな? 自由の身になっていた死し喰くい人びとの連中を? アズカバンを免まぬがれたやつらを?」

「何ですって?」ハリーはムーディが突きつけている杖の先を見ていた。悪い冗談じょうだんだ。きっとそうだ。

「聞いているのだ」ムーディが低い声で言った。「あのお方をお探ししようともしなかったカスどもを、あのお方はお許しになったのかと、聞いているのだ。あのお方のためにアズカバンに入るという勇気もなかった、裏切りの臆おく病びょう者ものたちを。クィディッチ・ワールドカップで仮面をかぶってはしゃぐ勇気はあっても、この俺おれが空に打ち上げた闇の印を見て逃げ出した、不実な、役にも立たない蛆うじ虫むしどもを」

「先生が打ち上げた……いったい何をおっしゃっているのですか……?」

「ハリー、俺は言ったはずだ……言っただろう。俺が何よりも憎むのは、自由の身になった死喰い人だ。いちばん必要とされていたそのときに、ご主人様に背を向けたやつらだ。あのお方がやつらを罰せられることを、俺は期待していた。ご主人様が、あいつらを拷ごう問もんなさることを期待した。ハリー、あのお方が連中を痛い目に遭あわせたと言ってくれ……」

ムーディは突然狂気の笑みを浮かべ、顔を輝かがやかせた。

「言ってくれ。あのお方が、俺だけが忠実であり続けたとおっしゃったと……あらゆる危険を冒おかして、俺は、あのお方が何よりも欲っしておいでだったものを、御おん前まえにお届けしようとした……おまえをな」

「違う……あ――あなたのはずがない……」

「別の学校の名前を使って、『炎ほのおのゴブレット』におまえの名前を入れたのは誰だ? この俺だ。おまえを傷きずつけたり、試合でおまえが優勝するのを邪じゃ魔まする惧おそれがあれば、そいつらを全員脅おどしつけたのは誰だ? この俺おれだ。ハグリッドを唆そそのかして、ドラゴンをおまえに見せるように仕向けたのは誰だ? この俺だ。おまえがドラゴンをやっつけるにはこれしかないという方法を思いつかせたのは誰だ? この俺だ」

ムーディの「魔法の目」がドアから離れ、ハリーを見み据すえた。歪ゆがんだ口が、ますます大きくひん曲がった。


“不,”他说,“你没有……你不可能……”
“确实是我。”穆迪说,他那带魔法的眼睛转到了后面盯着房门。哈利知道他是在看外面是不是有人。与此同时,穆迪抽出魔杖指着哈利。
“这么说他原谅了他们,是吗?原谅了那些逍遥在外、逃脱了阿兹卡班囚禁的食死徒?”
“什么?”哈利说。
他看着穆迪手里的魔杖。这是个蹩脚的玩笑,一定是的。
“我问你,”穆迪平静地说,“他是不是原谅了那些从来没有寻找过他的渣滓?那些叛徒、胆小鬼,他们连为他进阿兹卡班都不敢。那些没有信义的下贱的东西。他们有胆子戴着面具在魁地奇世界杯上胡闹,但看到我发射的黑魔标记之后却一个个溜走了。”
“你发射的……你说什么呀……?”
“我告诉过你,哈利……我告诉过你。如果我对什么事情恨之入骨的话,那就是让一个食死徒逍遥在外。他们在我的主人最需要他们的时候背叛了他。我希望他处罚他们,我希望他折磨他们。告诉我,他折磨了他们,哈利……”穆迪的脸上突然露出神经质的笑容,“告诉我,他对他们说只有我一直忠心耿耿……愿意冒一切风险帮他得到他最想要的东西——你!”
“你没有……不……不可能是你……”
“谁把你的名字作为另一个学校的学生放进了火焰杯?是我。谁吓走了可能伤害你或防碍你获胜的每一个人?是我。谁怂恿海格让你看火龙?是我。谁使你想到了打败火龙的惟一办法?还是我。”
穆迪那只带魔法的眼睛转回来盯着哈利。他的歪嘴咧得更大了。

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09/29 11:23