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第35章 真実薬ベリタセラム Veritaserum(8)
日期:2023-05-16 15:19  点击:253

「ステューピファイ! 麻ま痺ひせよ!」

目も眩くらむような赤い閃せん光こうが飛び、バリバリ、メキメキと轟ごう音おんを上げて、ムーディの部屋の戸が吹き飛んだ――。

ムーディはのけ反るように吹き飛ばされ、床に投げ出された。ハリーは、ついいましがたまでムーディの顔があったところを見つめた。「敵鏡てきかがみ」の中からハリーを見つめ返している姿があった。アルバス・ダンブルドア、スネイプ先生、マクゴナガル先生の姿だ。振り向くと、三人が戸口に立ち、ダンブルドアが先頭で杖を構えていた。

その瞬間しゅんかん、ハリーは初めてわかった。ダンブルドアが、ヴォルデモートの恐れる唯ただ一人の魔法使いだという意味が。気を失ったマッド‐アイ・ムーディの姿を見下ろすダンブルドアの形相ぎょうそうは、ハリーが想像もしたことがないほど凄すさまじかった。あの柔にゅう和わな微ほほ笑えみは消え、メガネの奥の目には、踊おどるようなキラキラした光はない。年を経た顔の皺しわの一本一本に、冷たい怒りが刻まれていた。体から焼けるような熱を発しているかのように、ダンブルドアの体からエネルギーが周囲に放たれていた。

ダンブルドアは部屋に入り、意識を失ったムーディの体の下に足を入れ、蹴けり上げて顔がよく見えるようにした。スネイプがあとから入ってきて、自分の顔がまだ映っている「敵鏡」を覗のぞき込んだ。鏡の中の顔が、部屋の中をじろりと見た。

マクゴナガル先生はまっすぐハリーのところへやってきた。

「さあ、いらっしゃい。ポッター」マクゴナガル先生が囁ささやいた。真一文字の薄うすい唇くちびるが、いまにも泣き出しそうにヒクヒクしていた。

「さあ、行きましょう……医い務む室しつへ……」

「待て」ダンブルドアが鋭するどく言った。

「ダンブルドア、この子は行かなければ――ごらんなさい――今夜一晩で、もうどんな目に遭あったか――」

「ミネルバ、その子はここに留まるのじゃ。ハリーに納得させる必要がある」ダンブルドアはきっぱり言った。「納得してこそ初めて受け入れられるのじゃ。受け入れてこそ初めて回復がある。この子は知らねばならん。今夜自分をこのような苦しい目に遭わせたのがいったい何者で、なぜなのかを」


“昏昏倒地!”一道耀眼的红光,伴随着木头断裂的巨响,穆迪办公室的房门被冲开了——
穆迪脸朝下直挺挺地倒了下去。哈利还盯着穆迪的脸刚才所在的地方,只见阿不思?邓不利多、斯内普教授和麦格教授从照妖镜里看着他。他扭过头,看到他们三个人站在门口,邓布利多在前面,手里举着魔杖。
在那一刻,哈利第一次完全理解了为什么人们说邓布利多是伏地魔惟一害怕的巫师。邓布利多看着昏迷的疯眼汉穆迪时的脸色是如此可怕,超出了哈利的想象。没有慈祥的微笑,镜片后的眼睛里没有了愉快的火花。那张苍老的脸上每一丝皱纹都带着冰冷的愤怒。邓布利多周身辐射出一种力量,就好像他在燃烧发热一样。
他走进房间,把一只脚插到穆迪的身下,把他翻了个身,露出脸部。斯内普跟了进来,看着墙上的照妖镜,他的脸还在镜中朝屋里望着。麦格教授径直走向哈利。
“走,波特,”她轻声说,薄薄的嘴唇颤抖着,好像要哭出来似的,“跟我走……去医院……”
“不。”邓布利多坚决地说。
“他要留下来,米勒娃,因为他需要弄明白,”邓布利多简单地说,“理解是接受的第一步,只有接受后才能够康复。他需要知道是谁使他经历了今天晚上的磨难,以及为什么会这样。”

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