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第35章 真実薬ベリタセラム Veritaserum(11)
日期:2023-05-16 15:21  点击:353

すると、ハリーの目の前で床の男の顔が変わりはじめた。傷きず痕あとは消え、肌はだが滑なめらかになり、削そがれた鼻もまともになって小さくなりはじめた。長いたてがみのような白はく髪はつ混まじりの髪は、頭皮の中に引き込まれていき、色が薄うす茶ちゃ色に変わった。突然ガタンと大きな音がして、木製の義ぎ足そくが落ち、正常な足がその場所に生はえ出てきた。次の瞬間しゅんかん、「魔法の目」が男の顔から飛び出し、その代わりに本物の目玉が現れた。「魔法の目」は床を転がっていき、くるくるとあらゆる方向に回り続けていた。

目の前に横たわる、少しそばかすのある、色白の、薄茶色の髪をした男を、ハリーは見た。ハリーはこの男が誰かを知っていた。ダンブルドアの「憂うれいの篩ふるい」で見たことがある。クラウチ氏に、無実を訴えながら、吸きゅう魂こん鬼きに法ほう廷ていから連れ出されていった……しかし、いまは目の周りに皺しわがあり、ずっと老けて見えた。

廊ろう下かを急ぎ足でやってくる足音がした。スネイプが足元にウィンキーを従えて戻ってきた。そのすぐ後ろにマクゴナガル先生がいた。

「クラウチ!」スネイプが、戸口で立ちすくんだ。「バーティ・クラウチ!」

「何てことでしょう」マクゴナガル先生も、立ちすくんで床の男を見つめた。

汚れ切って、よれよれのウィンキーが、スネイプの足元から覗のぞき込んだ。ウィンキーは口をあんぐり開け、金かな切きり声を上げた。

「バーティさま。バーティさま。こんなところで何を?」ウィンキーは飛び出して、その若い男の胸にすがった。「あなたたちはこの人を殺されました! この人を殺されました! ご主人さまの坊っちゃまを!」

「『失しっ神しん術じゅつ』にかかっているだけじゃ、ウィンキー」ダンブルドアが言った。「どいておくれ。セブルス、薬は持っておるか?」

スネイプがダンブルドアに、澄すみきった透とう明めいな液体の入った小さなガラス瓶びんを渡した。授業中に、ハリーに飲ませるとスネイプが脅おどしたベリタセラム、真しん実じつ薬やくだ。ダンブルドアは立ち上がり、床の男の上に屈かがみ込み、男の上半身を起こして「敵鏡てきかがみ」の下の壁かべに寄り掛かからせた。「敵鏡」にはダンブルドア、スネイプ、マクゴナガルの影がまだ映っていて、部屋にいる全員を睨にらんでいた。ウィンキーはひざまずいたまま、顔を手で覆おおって震ふるえている。ダンブルドアは男の口をこじ開け、薬を三さん滴てき流し込んだ。それから杖つえを男の胸に向け、「リナベイト! 蘇そ生せいせよ!」と唱となえた。

クラウチの息子は目を開けた。顔が緩ゆるみ、焦点の合わない目をしている。ダンブルドアは、顔と顔が同じ高さになるように男の前に膝ひざをついた。


看着看着,地上那个人的脸起了变化,伤痛渐渐消失,皮肤光滑起来,残缺的鼻子长全了,缩小了。长长的灰发在缩短,变成了淡黄色。突然当啷一声,木腿掉到一旁,一条真腿长了出来。接着,那只带魔法的眼球从眼窝里跳了出来,一只真眼取代了它的位置。那带魔法的眼睛滚在地板上,还在滴溜溜地乱转。
哈利看到面前躺着一个男子,皮肤苍白,略有雀斑,一头浅黄的乱发。他认得这个人,在邓布利多的冥想盆里见过。他看到他被摄魂怪从法庭上带走时,还向克劳奇先生辩解说自己是清白的……但现在他眼角已有皱纹,看上去老多了……
走廊上响起了急促的脚步声。斯内普带着闪闪回来了,麦格教授紧紧跟在后面。
“克劳奇!”斯内普呆立在门口,“小巴蒂·克劳奇!”
“老天。”麦格教授呆立在那里,瞪视着地上的男子。
邋邋遢遢的闪闪从斯内普的脚边探出头来。她张大了嘴巴,发出一声刺耳的尖叫。
“巴蒂少爷,巴蒂少爷,你在这儿做什么?”
她扑到那年轻男子的胸前。
“你杀了他!你杀了他!你杀了主人的儿子!”
“他只是中了昏迷咒,闪闪。”邓布利多说,“请让开点。西弗勒斯,药水拿来了吗?”
斯内普递给邓布利多一小瓶澄清的液体,就是他在课堂上威胁哈利时提到过的吐真剂。邓布利多站起身,弯腰把地上的男子拖了起来,使他靠墙坐在照妖镜下面。照妖镜里,邓布利多、斯内普和麦格仍在朝他们看着。闪闪仍然跪在那里,双手捂着脸,浑身发抖。邓布利多扳开那人的嘴巴,倒了三滴药水,然后用魔杖指着那人的胸口说:“快快复苏!”
克劳奇的儿子睁开眼睛,他目光无神,面颊松弛。邓布利多蹲在他身前,和他脸对着脸。

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