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第35章 真実薬ベリタセラム Veritaserum(17)
日期:2023-05-16 15:37  点击:356

「しかしお父上は逃げ出した」ダンブルドアが言った。

「そうだ。しばらくして、俺おれがやったと同じように、父は『服従ふくじゅうの呪じゅ文もん』に抵てい抗こうしはじめた。何が起こっているのか、父はときどき気がついた。ご主人様は、父が家を出るのはもはや安全ではないとお考えになった。ご主人様は父に魔ま法ほう省しょうへの手紙を書かせることにした。父に命じて、病気だという手紙を書かせた。しかし、ワームテールは義ぎ務むを怠った。十分に警けい戒かいしていなかった。父は逃げ出した。ご主人様は父がホグワーツに向かったと判断なさった。父はダンブルドアにすべてを打ち明け、告白するつもりだった。俺おれをアズカバンからこっそり連れ出したと自白するつもりだった」

「ご主人様は父が逃げたと知らせをよこした。あのお方は、何としてでも父を止めるようにとおっしゃった。そこで俺は待機して見張っていた。ハリー・ポッターから手に入れた地図を使った。もう少しですべてを台だい無なしにしてしまうかもしれなかった、あの地図だ」

「地図?」ダンブルドアが急いで聞いた。「何の地図じゃ?」

「ポッターのホグワーツ地図だ。ポッターは俺をその地図で見つけた。ポッターは、ある晩、俺がポリジュース薬やくの材料をスネイプの研究室から盗ぬすむところを地図で見た。俺は父と同じ名前なので、ポッターは俺を父だと思った。俺はその夜、ポッターから地図を取り上げた。俺はポッターに、『クラウチ氏は闇やみの魔法使いを憎んでいる』と言った。ポッターは父がスネイプを追っていると思ったようだ」

「一週間、俺は父がホグワーツに着くのを待った。ついにある晩、父が校庭内に入ってくるのを地図が示した。俺は透とう明めいマントをかぶり、父に会いに出ていった。父は禁じられた森の周りを歩いていた。そのときポッターが来た。クラムもだ。俺は待った。ポッターに怪け我がをさせるわけにはいかない。ご主人様がポッターを必要としている。ポッターがダンブルドアを迎えに走った。俺はクラムに『失しっ神しん術じゅつ』をかけ、父を殺した」

「あぁぁぁぁ!」ウィンキーが嘆なげき叫さけんだ。「坊っちゃま、バーティ坊っちゃま。何をおっしゃるのです?」

「君はお父上を殺したのじゃな」ダンブルドアが依い然ぜんとして静かな声で言った。「遺い体たいはどうしたのじゃ?」

「禁じられた森の中に運んだ。透とう明めいマントで覆おおった。そのとき俺は、地図を持っていた。地図で、ポッターが城に駆かけ込むのが見えた。ポッターはスネイプに出会った。ダンブルドアが加わった。ポッターがダンブルドアを連れて城から出てくるのを見た。俺は森から出て、二人の後ろに回り、現場に戻って二人に会った。ダンブルドアには、スネイプが俺に現場を教えてくれたと言った」

「ダンブルドアは俺に、クラウチ氏を探せと言った。俺は父親の遺い体たいのところに戻り、地図を見ていた。みんながいなくなってから、俺は父の遺体を変身させ、骨に変えた……その骨を、透明マントを着て、ハグリッドの小屋の前の掘ほり返されたばかりの場所に埋めた」

すすり泣きを続けるウィンキーの声以外は、物音一つしない。

やがて、ダンブルドアが言った。

「そして、今夜……」

「俺おれは夕食前に、優ゆう勝しょう杯はいを迷めい路ろに運び込む仕事を買って出た」バーティ・クラウチが囁ささやくように言った。「俺はそれを移動ポートキーに変えた。ご主人様の計画はうまくいった。あのお方は権力の座に戻ったのだ。そして俺は、ほかの魔法使いが夢見ることもかなわぬ栄えい誉よを、あのお方から与えられるだろう」

狂気の笑みが再び顔を輝かがやかせ、クラウチは頭をだらりと肩にもたせかけた。その傍かたわらで、ウィンキーがさめざめと泣き続けていた。


“但你父亲逃出来了。”邓布利多说。
“是的。过了不久我父亲就开始像我那样反抗夺魂咒,有时候他心里明白发生了什么事。我的主人认为不能再让他出门了。他强迫我父亲与魔法部通信联系,说他病了。虫尾巴疏忽大意,没有看住,让我父亲跑了。我主人猜想他是去了霍格沃茨。我父亲想把一切告诉邓布利多,想向他坦白,供认把我从阿兹卡班偷带出来的事。”
“我的主人通知我说父亲跑了。要我不惜一切代价截住他。我就留心等待着。我用了从哈利·波特手里收来的地图,那张几乎坏了大事的地图。”
“地图?”邓布利多马上问道,“什么地图?”
“波特的那张霍格沃茨地图。波特在地图上看见了我。有一天夜里他看到我到斯内普的办公室去偷复方汤剂的原料,但他把我当成我父亲了,因为我们的名字一样。那天夜里我收走了波特的地图。我告诉他我父亲憎恨黑巫师。波特以为我父亲是去跟踪斯内普的。”
“我等着父亲到达霍格沃茨,等了有一个星期。终于有一天晚上,地图显示我父亲进场地了。我披上隐形衣去迎他。他正走在禁林边上,这时波特和克鲁姆来了,我等了一会儿。我不能伤害波特,我的主人需要他。趁波特跑去找邓布利多时,我击昏了克鲁姆,杀死了我父亲。”
“不——!”闪闪哀号道,“巴蒂少爷,你在说什么呀?”
“你杀死了你父亲,”邓布利多仍旧用和缓地声音说,“尸体是怎么处理的?”
“背到树林里,用隐形衣盖上。我身上带着地图,我看到哈利跑进城堡,撞见了斯内普,邓布利多也出来了。我看到哈利带着邓布利多走出城堡,便从树林里出来绕到他们后面,上去和他们打招呼。我对邓布利多说是斯内普告诉我的。”
“邓布利多让我去找我父亲。我回到父亲的尸体那里,看着地图,等所有人都走了之后,我给尸体念了变形咒,把它变成白骨……然后我穿着隐形衣,把它埋进了海格小屋前新挖的泥土里。”
一片沉默,只有闪闪还在抽泣。然后邓布利多说:“今天夜里……”
“我在晚饭前主动提出把三强杯放进迷宫,”小巴蒂·克劳奇低声说,“把它变成了门钥匙。我主人的计划成功了。他恢复了体力,我会得到所有巫师做梦都想象不到的奖赏。”他的脸上又现出了变态的笑容,头垂了下去。闪闪在他身边哭泣。

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