「おっかない」ダドリーはかすれた声で言った。「寒い。とっても寒い」
「よしよし」バーノンおじさんは無理に冷れい静せいな声を出し、ペチュニアおばさんは心配そうにダドリーの額ひたいに手を当てて熱を測はかった。「それからどうした」
「感じたんだ……感じた……感じた……まるで……まるで……」
「まるで、二度と幸福にはなれないような」ハリーは抑よく揚ようのない声でそのあとを続けた。
「うん」ダドリーは、まだ小刻こきざみに震えながら小声で言った。
「さては」上体を起こしたバーノンおじさんの声は、完全に大だい音おん量りょうを取り戻していた。
「おまえは、息子にへんてこりんな呪じゅ文もんをかけおって、何やら声が聞こえるようにして、それで――ダドリーに自分が惨みじめになる運命だと信じ込ませた。そうだな」
「何度同じことを言わせるんだ」ハリーは癇かん癪しゃくも声も爆ばく発はつした。「僕じゃない 吸魂鬼がいたんだ 二人も」
「二人の――なんだ、そのわけのわからん何とかは」
「吸きゅう――魂こん――鬼き」ハリーはゆっくりはっきり発音した。「二人」
「それで、キューコンキとかいうのは、一いっ体たい全ぜん体たいなんだ」
「魔法使いの監かん獄ごくの看かん守しゅだわ。アズカバンの」ペチュニアおばさんが言った。
言葉のあとに、突然耳鳴みみなりがするような沈ちん黙もくが流れた。そして、ペチュニアおばさんは、まるでうっかりおぞましい悪あく態たいをついたかのように、パッと手で口を覆おおった。バーノンおじさんが目を丸くしておばさんを見た。ハリーは頭がくらくらした。フィッグばあさんもフィッグばあさんだが――しかし、ペチュニアおばさんが
「どうして知ってるの」ハリーは唖然あぜんとして聞いた。
“可怕,”达力声音嘶哑地说,“冷。冷极了。”
“好吧,”弗农姨父说,尽量使声音显得平静,“接下来发生了什么事,达力?”佩妮姨妈焦急地把手放在达力的额头上,试试他发不发烧。
“觉得……觉得……觉得……好像……好像……”
“好像你再也不会感到快乐了。”哈利干巴巴地替他说道。
“就是这样!”达力小声说,仍然抖个不停。
“知道了!”弗农姨父直起身,重新扯开了嗓子,声音震耳欲聋,“你给我儿子念了一个古怪的咒语,害得他听见自己脑子里有人说话,还以为自己—— 自己一辈子也快活不起来了,是不是?”
“我还要告诉你们多少遍?”哈利说,他的声音和火气同时上升,“不是我。是两个摄魂怪!”
“两个—— 什么乱七八糟的玩意儿?”
“摄一魂一怪,”哈利慢慢地一字一句地说,“两个。”
“这摄魂怪又是什么古怪玩意儿?”
“他们看守阿兹卡班巫师监狱。”佩妮姨妈说。
话一出口,是两秒钟的死寂,然后佩妮姨妈猛地用手捂住嘴巴,似乎刚才一不小心说了一句令人恶心的脏话。弗农姨父瞪大眼睛看着她。哈利的脑子里一片混乱。费格太太倒也罢了—— 可是佩妮姨妈?“你怎么知道?”他惊讶极了,问道。