ハリーは深呼吸して気を落ち着かせた。また頭が痛みはじめていた。何よりもまず、キッチンから出て、ダーズリーたちから離れたいと思った。
「僕は吸魂鬼を追い払うのに守しゅ護ご霊れいの呪じゅ文もんを使った」ハリーは必死で平静さを保たもった。「あいつらに対しては、それしか効きかないんだ」
「しかし、キューコントイドとかは、なんでまたリトル・ウィンジングにいた」バーノンおじさんが憤ふん激げきして言った。
「教えられないよ」ハリーがうんざりしたように言った。「知らないから」
こんどはキッチンの照明のギラギラで、頭がズキズキした。怒りはだんだん収まっていたが、ハリーは力が抜け、ひどく疲れていた。ダーズリー親子はハリーをじっと見ていた。
「おまえだ」バーノンおじさんが力を込めて言った。「おまえに関係があるんだ。小僧、わかっているぞ。それ以外、ここに現れる理由があるか それ以外、あの路地にいる理由があるか おまえだけがただ一人の――ただ一人の――」おじさんが、「魔法使い」という言葉をどうしても口にできないのは明らかだった。「このあたり一いっ帯たいでただ一人の、『例のあれ』だ」
「あいつらがどうしてここにいたのか、僕は知らない」
哈利深深吸了口气,镇定了一下情绪。他的头又开始疼了。他最渴望的就是离开厨房,离开德思礼一家三口。“为了摆脱摄魂怪我念了守护神魔咒,”他说,竭力使自己保持平静,“对付他们只有这个办法管用。”“可是摄魂鬼跑到小惠金区来做什么?”弗农姨父怒不可遏地问。“没法告诉你。”哈利疲倦地说,“不知道。”现在他的脑袋突突作响,眼前好像闪过一道道耀眼的强光。他的愤怒逐渐消退,人觉得特别疲倦,浑身一点力气也没有。德思礼一家三口都在瞪着他。
“是你,”弗农姨父恶狠狠地说,“肯定跟你有点关系,小子,我知道。不然它们为什么会出现在这儿?不然它们为什么会跑到那条小巷子里去?方圆多少里内,你是惟一的一个—— 惟一的—— ”显然,他没有勇气说出“巫师”这个词。“一个你知道是什么的东西。”
“我也不知道它们为什么会上这儿来。”