片かた足あしを引きずりながら窓際を通り過ぎたとき、柔らかく羽を擦こすり合わせ、ヘドウィグが小さなゴーストのようにスイーッと入ってきた。
「遅おそかったじゃないか」ヘドウィグが籠かごのてっぺんにふわりと降おり立ったとたん、ハリーが唸うなるように言った。「それは置いとけよ。僕の仕事をしてもらうんだから」
ヘドウィグは、死んだカエルを嘴くちばしにくわえたまま、大きな丸い琥こ珀はく色いろの目で恨うらめしげにハリーを見つめた。
「こっちに来るんだ」ハリーは小さく丸めた三枚の羊皮紙と革ひもを取り上げ、ヘドウィグの鱗うろこ状じょうの脚あしに括くくりつけた。「シリウス、ロン、ハーマイオニーにまっすぐに届けるんだ。相当長い返事をもらうまでは帰ってくるなよ。いざとなったら、みんながちゃんとした手紙を書くまで、ずっと突っついてやれ。わかったかい」
ヘドウィグはまだ嘴がカエルで塞ふさがっていて、くぐもった声でホーと鳴いた。
「それじゃ、行け」ハリーが言った。
ヘドウィグはすぐさま出発した。その後すぐ、ハリーは着き替がえもせずベッドに寝転び、暗い天井を見つめた。惨みじめな気持に、こんどはヘドウィグにイライラをぶつけた後こう悔かいが加わった。プリベット通り四番地で、ヘドウィグは唯ゆい一いつの友達なのに。シリウス、ロン、ハーマイオニーから返事をもらって帰ってきたらやさしくしてやろう。
三人とも、すぐに返事を書くはずだ。吸魂鬼ディメンターの襲しゅう撃げきを無む視しできるはずがない。明日の朝、目が覚めたら、ハリーをすぐさま「隠かくれ穴あな」に連れ去る計画を書いた、同情に満ちた分厚ぶあつい手紙が三通来ていることだろう。そう思うと気が休まり、眠気がさまざまな想おもいを包み込んでいった。
当他一瘸一拐地经过窗口时,海德薇像一个小幽灵似的轻轻扑棱着翅膀飞进了窗户。
“回来得是时候啊!”哈利看到它轻盈地落在笼子顶上,没好气地说,“赶紧把那玩意儿放下,我有活儿等着你干呢!”
海德薇嘴里叼着一只死青蛙,一双圆溜溜的琥珀色大眼睛责备地望着他。
“过来。”哈利说着拿起那三小卷羊皮纸和一根皮带子,把羊皮纸拴在海德薇长满鳞片的腿上,“把这些直接送给小天狼星、罗恩和赫敏,必须等拿到长长的回信再回来。如果需要,就不停地用嘴啄他们,逼他们写出长度合适的回信。明白了吗?”
海德薇发出一声含混的叫声,嘴里仍然被青蛙塞得满满的。
“好啦,快走吧。”哈利说。
海德薇立刻出发了。它刚一离开,哈利连衣服都没脱就一头倒在床上,眼睛呆呆地凝视着天花板。现在除了其他痛苦的感觉外,他还为自己刚才对海德薇恶劣的态度感到内疚。它是他在女贞路4号惟一的朋友。不过,等它拿到小天狼星、罗恩和赫敏的回信回来时,他会好好补偿它的。
他们肯定会很快给他回音的。他们不可能对摄魂怪的攻击无动于衷。没准儿他明天一早醒来,就会看到三封厚厚的信,里面写满了对他的同情,以及安排他立刻转移到陋居的计划。这个想法令他放宽了心,睡意随之袭来,淹没了所有的思绪。