「ああ、ハリー、いらっしゃい」ロンの妹、ジニーが明るい声で挨あい拶さつした。「あなたの声が聞こえたように思ったの」
「『伸び耳』は効果こうかなしよ。ママがわざわざ厨ちゅう房ぼうの扉とびらに『邪魔じゃまよけ呪じゅ文もん』をかけたもの」
フレッドとジョージに向かってジニーが言った。
「どうしてわかるんだ」ジョージががっくりしたように聞いた。
「トンクスがどうやって試ためすかを教えてくれたわ」ジニーが答えた。「扉に何か投げつけて、それが扉に接せっ触しょくできなかったら、扉は『邪魔よけ』されているの。わたし、階段の上からクソ爆弾ばくだんをポンポン投げつけてみたけど、みんな撥はね返されちゃった。だから、『伸び耳』が扉の隙間すきまから忍び込むことは絶対できないわ」
フレッドが深いため息をついた。
「残念だ。あのスネイプのやつが何をするつもりだったのか、ぜひとも知りたかったのになあ」
「スネイプ」ハリーはすぐに反応した。「ここにいるの」
「ああ」ジョージは慎しん重ちょうにドアを閉め、ベッドに腰を下ろしながら言った。ジニーとフレッドも座った。「マル秘ひの報告ほうこくをしてるんだ」
「いやな野郎」フレッドがのんびりと言った。
「スネイプはもう私たちの味方よ」ハーマイオニーが咎とがめるように言った。
ロンがフンと鼻を鳴らした。「それでも、いやな野郎はいやな野郎だ。あいつが僕たちのことを見る目つきときたら」
「ビルもあの人が嫌いだわ」ジニーが、まるでこれで決まりという言い方をした。
ハリーは怒りが収まったのかどうかわからなかったが、情報を聞き出したい思いのほうが、怒ど鳴なり続けたい気持より強くなっていた。ハリーはみんなと反対側のベッドに腰掛こしかけた。
“噢,你好,哈利!”罗恩的妹妹金妮高兴地说,“我好像听见你的声音了。”
她又转向弗雷德和乔治,对他们说:“伸缩耳不管用了,妈妈竟然给厨房门念了个抗扰咒。”
“你怎么知道的?”乔治问,一副垂头丧气的样子。
“是唐克斯告诉我怎么验证的,”金妮说,“你只要往门上扔东西,如果东西碰不到门,就说明念了抗扰咒。我一直在楼梯顶上往门上扔大粪蛋,可它们全都避开门飞到了别处,所以伸缩耳根本不可能从门缝底下钻进去。”
弗雷德长长地叹了口气。
“可惜。我真想知道斯内普那老家伙想于什么。”
“斯内普!”哈利立刻问道,“他也在这儿?”
“是啊,”乔治说着小心地关上房门,坐在一张床上。弗雷德和乔治也跟了过来。“念一份报告。绝密的。”
“蠢蛋。”弗雷德懒洋洋地说。
“他现在是我们这边的人了。”赫敏责备地说。
罗恩哼了一声。“那也不能说他就不是蠢蛋了。瞧他看着我们时的那副眼光。”
“比尔也不喜欢他。”金妮说,似乎这就一锤定音了。
哈利不知道自己的火气是不是熄灭了,但此刻他迫不及待地想知道更多的情况,这份渴望压过了他大叫大嚷的冲动。他一屁股坐在其他人对面的那张床上。