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第19章 ライオンと蛇 The Lion and the Serpent(7)
日期:2023-06-05 14:42  点击:293

競技場へと急ぐ下り坂は、足下あしもとの凍こおりついた芝生しばふが踏ふみしだかれ、パリパリと音を立てた。風はなく、空一面が真珠しんじゅのような白さだった。これなら、太陽光が直接目に当たらず、視界しかいはいいはずだ。道々みちみち、こういう励はげみになりそうなことをロンに話してみたが、ロンが聞いているかどうか定かではなかった。

二人が更こう衣い室しつに入ると、アンジェリーナはもう着き替がえをすませ、他の選手に話をしていた。ハリーとロンはユニフォームを着たロンは前後逆に着ようとして数分間じたばたしていたので、哀あわれに思ったのか、アリシアがロンを手伝いに行った。それから座って、アンジェリーナの激げき励れい演えん説ぜつを聴きいた。その間、城から溢あふれ出した人の群れが競技場へと押し寄せ、外のガヤガヤ声が、確実に大きくなってきた。

「オーケー、たったいま、スリザリンの最終的なラインナップがわかった」

アンジェリーナが羊よう皮ひ紙しを見ながら言った。

「去年ビーターだったデリックとボールはいなくなった。しかし、モンタギューのやつ、その後釜あとがまに飛び方がうまい選手じゃなく、いつものゴリラ族を持ってきた。クラッブとゴイルとかいうやつらだ。私はこの二人をよく知らないけど――」

「僕たち、知ってるよ」ハリーとロンが同時に言った。

「まあね、この二人、箒ほうきの前後もわからないほどの頭じゃないかな」アンジェリーナが羊皮紙をポケットにしまいながら言った。「もっとも、デリックとボールだって、道どう路ろ標ひょう識しきなしでどうやって競技場にたどり着けるのか、いつも不思議に思ってたんだけどね」

「クラッブとゴイルもそのタイプだ」ハリーが請うけ合った。

何百という足音が観かん客きゃく席せきを登っていく音が聞こえた。歌か詞しまでは聞き取れなかったが、ハリーには何人かが歌っている声も聞こえた。ハリーはドキドキしはじめたが、ロンの舞まい上がり方に比べればなんでもないことが明らかだ。ロンは胃袋のあたりを押さえ、まっすぐ目の前の宙を見つめていた。歯を食いしばり、顔は鉛なまり色いろだ。

「時間だ」

アンジェリーナが腕時計を見て、感情を抑おさえた声で言った。

「さあ、みんな……がんばろう」

選手が一斉いっせいに立ち上がり、箒ほうきを肩に、一列行進で、更こう衣い室しつから輝かがやかしい空の下に出て行った。ワーッという歓声かんせいが選手を迎むかえた。応援おうえんと口笛くちぶえに呑のまれてはいたが、その中にまだ歌声が混じっているのをハリーは聞いた。


  结霜的草地在脚下嘎吱嘎吱地响,他们匆匆走下斜坡,赶往体育场。没有风,天空是均匀的珠白色,这意味着能见度较好,但又不会有阳光刺眼。哈利一边走一边向罗恩指出这些有利条件,但搞不清罗恩听到了没有。
  安吉利娜已经换好衣服,正在对其他队员讲话。哈利和罗恩套上球袍(罗恩一开始穿反了,还是安吉利娜动了恻隐之心,过来帮了一把),坐下来听赛前训话,外面人声越来越响,人们从城堡拥向了球场。
  “我看到了斯莱特林的最后阵容,”安吉利娜看着一张羊皮纸说,“去年的击球手德瑞克和波尔走了,但蒙太好像新找了两个普通的大猩猩,而不是飞得特别好的。这两人叫克拉布和高尔,我不大了解他们——”
  “我们了解。”哈利和罗恩一起说。
  “他们好像连扫帚的头尾都分不清。”安吉利娜收起羊皮纸说,“不过话说回来,我一直奇怪德里克和波尔不靠路标是怎么能找到球场的。”
  “克拉布和高尔也是一路货。”哈利安慰她说。
  他们听到无数双脚登上看台的声音。有人在唱歌,但哈利听不清歌词。他开始感到紧张,但他知道他的不安与罗恩的相比微不足道。罗恩捂着肚子,目光又呆滞了,表情僵硬,脸色灰白。
  “到时间了,”安吉利娜看看表,小声说,“走吧——祝我们好运。”
  队员们站了起来,扛起扫帚,列队走出更衣室,来到炫目的阳光下,受到雷鸣般的欢迎,哈利还能听到歌声,尽管被欢呼声和口哨声所掩盖。

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06/26 22:53