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第34章 神秘部 The Department of Mysteries(9)_ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団_ハリー・ポッター_日语阅读_日语学习网
日期:2024-10-24 10:29  点击:3336

「行きましょう」石段の中ちゅう腹ふくからハーマイオニーが呼んだ。「なんだか変だわ。ハリー、さあ、行きましょう」

ハーマイオニーは脳みそが泳いでいた部屋のときよりずっと怯おびえた声だった。しかし、ハリーは、どんなに古ぼけていても、アーチがどこか美しいと思った。ゆっくり波打つベールがハリーを惹ひきつけた。台座だいざに上がってアーチをくぐりたいという強い衝しょう動どうに駆かられた。

「ハリー、行きましょうよ。ね」ハーマイオニーがより強く促うながした。

「うん」しかしハリーは動かなかった。たったいま、何か聞こえた。ベールの裏側うらがわから、微かすかに囁ささやく声、ブツブツ言う声が聞こえる。

「何を話してるんだ」ハリーは大声で言った。声が石のベンチの隅々すみずみに響ひびいた。

「誰も話なんかしてないわ、ハリー」ハーマイオニーがこんどはハリーに近づきながら言った。

「この陰かげで誰かがヒソヒソ話してる」ハリーはハーマイオニーの手が届かないところに移動し、ベールを睨にらみ続けた。「ロン、君か」

「僕はここだぜ、おい」ロンがアーチの脇わきから現れた。

「誰かほかに、これが聞こえないの」ハリーが問い詰つめた。ヒソヒソブツブツが、だんだん大きくなってきたからだ。ハリーは思わず台座に足を掛かけていた。

「あたしにも聞こえるよ」アーチの脇から現れ、揺ゆれるベールを見つめながら、ルーナが息をひそめた。「『あそこ』に人がいるんだ」

「『あそこ』ってどういう意味」ハーマイオニーが、一番下の石段から飛び降おり、こんな場面に不ふ釣つり合あいなほど怒った声で詰問きつもんした。「『あそこ』なんて場所はないわ。ただのアーチよ。誰かがいるような場所なんてないわ。ハリー、やめて。戻ってきて――」

ハーマイオニーはハリーの腕をつかんで引っ張った。ハリーは抵抗ていこうした。

「ハリー、私たち、何のためにここに来たの シリウスよ」ハーマイオニーが甲高かんだかい、緊きん張ちょうした声で言った。

「シリウス」ハリーは揺れ続けるベールを、催さい眠みん術じゅつにかかったようにまだじっと見つめながら繰くり返した。「うん……」

頭の中で、やっと何かが元に戻った。シリウス、捕とらわれ、縛しばられて拷問ごうもんされている。それなのにハリーはアーチを見つめている。

ハリーは台座から数歩下がり、ベールから無理やり目を背そむけた。

「行こう」ハリーが言った。

「私、さっきからそうしようって――さあ、それじゃ行きましょう」

ハーマイオニーが台座を回り込こんで、戻り道の先頭に立った。台座の裏側で、ジニーとネビルが、どうやら恍こう惚こつ状じょう態たいでベールを見つめていた。ハーマイオニーは無言でジニーの腕をつかみ、ロンはネビルの腕をつかんで、二人をしっかりと一番下の石段まで歩かせた。全員が石段を這はい登り、扉とびらまで戻った。

「あのアーチは何だったと思う」暗い円形の部屋まで戻ったとき、ハリーがハーマイオニーに聞いた。

「わからないけど、いずれにせよ、危険だったわ」ハーマイオニーがまた燃える「×クロス」をしっかり扉とびらに印しながら言った。


    “哈利,快点走,好不好?”赫敏的语气更急了。
    “这就来。”他说,但是没有动弹。他刚刚听到什么,一阵微弱的窃窃私语声和嘀咕声从帷幔的后面传了过来。
    “你们在说什么?”他很响亮地问道,他的话在石凳间回荡着。
    “没有人在说话,哈利!”赫敏说着向他走过来。
    “有人在后面小声说话。”他说着挪了挪,躲开了赫敏,依然皱着眉头盯着那幅帷幔,“是你吗,罗恩?”
    “我在这儿,哥们儿。”罗恩说着从拱门的另一一边绕了出来。
    “你们都听不到这个声音吗?”哈利迫切地问道,因为那个窃窃私语声和嘀咕声越来越响了;他下意识地发现自己的脚站在了石台上。
    “我也听得到,”卢娜小声说着也来到拱门这一边和他们站在一起,她注视着拂动的帷幔,“那里面有人!”
    “你是什么意思,‘那里面’?”赫敏怒气冲冲地问道,一边从最底的台阶上跳了下来,不知哪里来了那么大火气,“‘那里面’什么东西也没有,它只是一扇拱门,没有可让人待的地方,哈利,别再这样了,快点儿离开这罩—— ”
    赫敏抓起他的胳膊向外拉,但他就是不听。“哈利,我们到这里来是为了救小天狼星!”她扯着嗓子高声说。
    “小天狼星,”哈利重复了一遍,依然神情恍惚、眼睛直勾勾地盯着不停拂动的帷幔,“唉呀……”他终于回过神来;小天狼星被抓了,被捆绑着受尽折磨,而自己却在这里盯着拱门……他后退几步离开了石台,视线猛地从帷幔上移开了。
    “我们走。”他说。
    “我一直在要求—— 很好,走吧!”赫敏说着绕过石台往回走。在石台的另一侧,金妮和纳威也在出神地凝视着那幅帷幔,显然被迷住了。赫敏与罗恩什么也没说,赫敏抓住金妮的胳膊,罗恩抓住纳威的胳膊,坚决地大步走到最底层的石凳,一路攀爬着回到这个房间的入口。
    “你觉得那个拱门是什么东西?”当他们重新回到黑色圆形房间的时候,哈利问赫敏。
    “我不知道,但不管是什么,它肯定是很危险的。”赫敏肯定地说着,又在这扇门上画了一个X.

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