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第34章 神秘部 The Department of Mysteries(12)_ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団_ハリー・ポッター_日语阅读_日语学习网
日期:2024-10-24 10:29  点击:3337

「そこ」に着いた。その場所を見つけた。教きょう会かいのように高く、ぎっしりと聳え立つ棚たな以外には何もない。棚には小さな埃ほこりっぽいガラスの球がびっしりと置かれている。棚の間に、間隔かんかくを置いて取りつけられた燭しょく台だいの灯あかりで、ガラス球は鈍にぶい光を放はなっていた。さっき通ってきた円形の部屋と同じように、蝋燭ろうそくは青く燃えている。部屋はとても寒かった。

ハリーはじわじわと前に進み、棚の間の薄暗うすぐらい通路の一つを覗のぞいた。何も聞こえず、何ひとつ動く気配もない。

「九十七列目の棚だって言ってたわ」ハーマイオニーが囁ささやいた。

「ああ」ハリーが一番近くの棚の端を見上げながら、息を殺して言った。青く燃える蝋燭を載のせた腕木うでぎがそこから突き出し、その下に、ぼんやりと銀色の数字が見えた。53。

「右に行くんだと思うわ」ハーマイオニーが目を細めて次の列を見ながら囁いた。「そう……こっちが54よ……」

「杖を構えたままにして」ハリーが低い声で言った。

延々えんえんと延びる棚たなの通路を、ときどき振り返りながら全員が忍び足で前進した。通路の先の先はほとんど真っ暗だ。ガラス球の下に一つひとつ、小さな黄色く退たい色しょくしたラベルが棚に貼はりつけられている。気味の悪い液体えきたいが光っている球もあれば、切れた電球のように暗く鈍にぶい色をしている球もある。

84番目の列を過ぎた……85……わずかの物音でも聞き逃のがすまいと、ハリーは耳をそばだてた。シリウスはいま、さるぐつわをかまされているのか、気を失っているのか……それとも――頭の中で勝手かってに声がした――もう死んでしまったのかも……。

それなら感じたはずだ、とハリーは自分に言い聞かせた。心臓が喉のど仏ぼとけを打っているようだ。その場合は、僕にはわかるはずだ……。

「97よ」ハーマイオニーが囁ささやいた。

全員がその列の端に塊かたまって立ち、棚の脇わきの通路を見つめた。そこには誰もいなかった。


    他们来到了里面,他们终于找到了这个地方。这里像教堂一样高,里面排满高耸的架子,上面摆满灰扑扑的小玻璃球,除此之外什么也没有。更多的烛台隔着一定的间隔嵌在架子上,暗淡的光线从上面射出来,同那问黑色圆形屋子里的一样,火苗是蓝色的。那些小玻璃球在这些光线中隐隐发光。房子里面很冷。
    哈利慢慢走向前,低头审视了一眼两排架子之间的一条阴暗的过道,他听不到一丝声音,也感觉不到动静,哪怕是最微小的动静。
    “你说过是第97排。”赫敏在他旁边悄悄地说。
    “是的。”哈利轻声回应,抬头朝最近一排的尽头望去。蜡烛发出蓝色的火苗,支架下面闪烁着银色的数字53.“我想,我们应该向右走。”赫敏小声说,斜眼朝旁边的那一排瞥了一下,“对了……这是54……”
    “大家都把魔杖准备好。”哈利轻声说。
    他们蹑手蹑脚地沿着架子之间长长的过道朝前走去,不时回头瞥瞥身后,远处几乎是一片漆黑。每个玻璃球下面的架子上都贴着泛黄的小标签。一些小球发出神秘的流动的光,另外一些则模糊而黑暗,就像熄灭了的灯泡。
    他们走过第84排……第85排—— 哈利在努力聆听最细微的动静,但是什么也听不到,可能是小天狼星的嘴巴被堵住了,也可能他已经不省人事……或者,一个令人厌恶的声音钻进他的脑海里:“可能他已经死了……”
    如果是那样,我是可以感觉到的,哈利提醒自己说,他的心都跳到了嗓子眼儿,我会知道……“97 !”赫敏小声说。
    他们集中站在第97排的一端,目不转睛地盯着架子旁的走廊,那里没有人。

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