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第35章 ベールの彼方に Beyond the Veil(2)_ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団_ハリー・ポッター_日语阅读_日语学习网
日期:2024-10-24 10:29  点击:3337

「現実と夢との違いがわかってもよいころだな、ポッター」マルフォイが言った。「さあ、予言を渡せ。さもないと我々は杖を使うことになるぞ」

「使うなら使え」ハリーは自分の杖を胸の高さに構かまえた。同時に、ロン、ハーマイオニー、ネビル、ジニー、ルーナの五本の杖が、ハリーの両りょう脇わきで上がった。ハリーは胃がぐっと締しめつけられる思いだった。もし本当に、シリウスがここにいないなら、僕は友達を犬死いぬじにさせることになる……。

しかし、死し喰くい人びとは攻撃こうげきしてこなかった。

「予言を渡せ。そうすれば誰も傷きずつかぬ」マルフォイが落ち着きはらって言った。

こんどはハリーが笑う番だった。

「ああ、そうだとも」ハリーが言った。「これを渡せば――予言、とか言ったな そうすればおまえは、僕たちを黙だまって無事に家に帰してくれるって」

ハリーが言い終るか終らないうちに、女の死喰い人が甲高かんだかく唱となえた。

「アクシオ 予――」

ハリーは辛かろうじて応戦おうせんできた。女の呪じゅ文もんが終らないうちに「プロテゴ 護まもれ」と叫さけんだ。ガラス球は指の先まで滑すべったが、ハリーはなんとか球を繋つなぎ止めた。

「おー、やるじゃないの、ちっちゃなベビー・ポッターちゃん」フードの裂さけ目から、女の血走った目が睨にらんだ。「いいでしょう。それなら――」

「言ったはずだ。やめろ」

ルシウス・マルフォイが女に向かって吠ほえた。

「もしもあれを壊こわしたら――」

ハリーは目まぐるしく考えていた。死喰い人はこの埃ほこりっぽいスパンガラスの球をほしがっている。ハリーにはまったく関心かんしんのないものだ。ただ、みんなを生きてここから帰したい。自分の愚おろかさのせいで、友達にとんでもない代だい償しょうを払わせてはならない……。

女が仲間なかまから離はなれ、前に進み出てフードを脱ぬいだ。アズカバンがベラトリックス・レストレンジの顔を虚うつろにし、落ち窪くぼんだ骸骨がいこつのような顔にしてはいたが、それが狂きょう信しん的てきな熱っぽさに輝かがやいていた。

「もう少し説得せっとくが必要なんだね」ベラトリックスの胸が激はげしく上下していた。「いいでしょう――一番小さいのを捕つかまえろ」ベラトリックスが脇わきにいた死喰い人に命令した。「小こ娘むすめを拷問ごうもんするのを、こやつに見物させるのだ。私がやる」

ハリーはみんながジニーの周りを固めるのを感じた。ハリーは横に踏ふみ出し、予言を胸に掲かかげて、ジニーの真ん前に立ちはだかった。


    “是时候了,你也该了解现实与梦境之间有什么不同了,波特。”马尔福说,“快点儿给我预言球,不然的话我们就要使用魔杖了。”
    “好,那就来吧。”哈利说着把自己的魔杖举到胸前,同时,罗恩、赫敏、纳威、金妮和卢娜的五根魔杖也在他两旁纷纷举了起来。哈利心头一紧。如果小天狼星真的不在这里,那他就是在把自己的朋友引向无谓的死亡……但是食死徒们没有攻击。
    “把预言球交出来,没必要让人受伤。”马尔福冷冷地说。
    这回轮到哈利大笑了。
    “是啊,太对了!”他说,“我把这个—— 预言球给你,是吧?然后你就让我们悄悄溜回家,是吧?”他的话刚一出口,那个女食死徒就尖叫了一声:“预言球飞—— ” 哈利对她早有防备:没等她念完咒语,哈利就大声喊道:“盔甲护身!”尽管玻璃球滑到了他的手指尖上,但他还是努力把它抓住了。
    “哎呀,他还挺会玩儿的呢,波特小宝贝。”她说,狂怒的眼睛在兜帽的缝隙中狠狠地瞪着,“很好,那么—— ”
“我告诉过你。不要这样!”马尔福卢修斯朝那个女人大吼,“万一你把它打碎了—— !”
    哈利飞快地盘算着。这些食死徒想要这个脏兮兮的玻璃球。他对这个可没有兴趣。他只想把大家全都活着带出去,确保他的朋友们不会因为自己的愚蠢而付出惨重的代价……那个女人离开她的同伙,走了过来,扯下她的兜帽。阿兹卡班使贝拉特里克斯·莱斯特兰奇面颊深陷,显得既憔悴又瘦骨嶙峋,但却洋溢着兴奋、狂热的神色。
    “还需要多劝劝你吗?”她说,胸口猛烈地起伏着。“那很好,抓住那个最小的家伙,”她吩咐旁边的食死徒说,“让他看看我们是如何折磨这个小女孩的。我来动手。”
    哈利发觉其他人朝金妮围了过来;他向旁边迈了一步,正好站在金妮的前面挡住了她,把预言球举到胸前。

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