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第36章 「あの人」が恐れた唯一の人物(1)_ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団_ハリー・ポッター_日语阅读_日语学习网
日期:2024-10-24 10:29  点击:3339
第36章 「あの人」が恐れた唯一の人物 The o<em></em>nly One He Ever Feared
第36章 「あの人」が恐れた唯一の人物 The only One He Ever Feared

「シリウスはどこにも行ってない」ハリーが叫さけんだ。

信じられなかった。信じてなるものか。ありったけの力で、ハリーはルーピンに抵抗ていこうし続けた。ルーピンはわかっていない。あのベールの陰かげに人が隠れているんだ。最初にこの部屋に入ったとき、人の囁ささやき声を聞いたもの。シリウスは隠れているだけだ。ただ見えないところに潜ひそんでいるだけだ。

「シリウス」ハリーは絶ぜっ叫きょうした。「シリウス」

「あいつは戻ってこられないんだ、ハリー」なんとかしてハリーを抑おさえようとしながら、ルーピンが涙声になった。「あいつは戻れない。だって、あいつは――死」

「シリウスは――死んでなんか――いない」ハリーが喚わめいた。「シリウス」

二人の周囲で動きが続いていた。無意味な騒ぎ。呪じゅ文もんの閃光せんこう。ハリーにとっては何の意味もない騒音そうおん。逸それた呪文が二人のそばを飛んでいったが、どうでもよかった。すべてがどうでもよかった。ただ、ルーピンに嘘うそはやめてほしい。シリウスはすぐそこに、あの古ぼけたベールの裏うらに立っているのに――いまにもそこから現れるのに――黒くろ髪かみを後ろに振り払い、意い気き揚よ々うと戦いに戻ろうとするのに――そうじゃないふりをするのはやめてほしい。

ルーピンはハリーを台座だいざから引き離はなした。ハリーはアーチを見つめたまま、こんどはシリウスに腹を立てていた。こんなに待たせるなんて――。

しかし、ルーピンを振り解ほどこうともがきながらも、心のどこかでハリーにはわかっていた。シリウスはいままで僕を待たせたことなんてなかった……どんな危険を冒おかしてでも、必ず僕に会いにきた。助けにきた……ハリーが命を懸かけて、こんなにシリウスを呼んでいるのに、シリウスがあのアーチから姿を現さないなら、理由は一つしかない。シリウスは帰ってくることができないのだ……シリウスは本当に――。

ダンブルドアはほとんどの死し喰くい人びとを部屋の中央に一束ひとたばにして、見えない縄なわで拘束こうそくしたようだった。マッド‐アイ・ムーディが、部屋の向こうからトンクスの倒れている場所まで這はって行き、トンクスを蘇生そせいさせようとしていた。台座の向こうではまだ閃光が飛び、呻うめき声、叫び声がした。――キングズリーが、シリウスのあとを受け、ベラトリックスと対決たいけつするため躍おどり出た。

「ハリー」

ネビルが一段ずつ石段を滑すべり降おり、ハリーのそばに来ていた。ハリーはもう抵抗していなかったが、ルーピンはそれでも念ねんのためハリーの腕をしっかり押さえていた。

「ハリー……ほんどにごべんね……」ネビルが言った。両足がまだどうしようもなく踊おどっている。「あのひど――ジリウズ・ブラッグ――ぎみのどもだぢだっだの」

ハリーは頷うなずいた。


第36章 他唯一害怕的人
    “不,他没有!”哈利叫嚷着。
    他不相信,也无法相信;他仍在拼命挣脱卢平的阻拦:卢平不清楚,帘子后面躲着人;他,哈利,第一次进到这间屋子里的时候,就听到他们在低声说话——
小天狼星藏起来了,不过是藏在人们看不到的地方。
    “小天狼星!”他用力呼喊着,“小天狼星!”
    “他不能回来了,哈利。”卢平尽力把哈利揽在怀里,声音变得断断续续的,“他不可能回来了,他已经死—— ”
    “他—— 没—— 有—— 死!”哈利疯狂地咆哮起来。
    他们的周围,食死徒们仍在打斗,熙熙攘攘,咒语四射。对哈利来讲,那不过是些毫无意义的噪音,从他们身边掠过的咒语对他也没有什么影响,他对这一切都无动于衷,除非卢平不再骗他说小天狼星不会再出现;小天狼星此时正站在破旧的帷幔后面,将他那乌黑的头发甩在脑后,渴望着再参加到战斗中来。
    卢平把哈利从台子跟前拖走了。哈利还是直勾勾地盯着那道拱门,因为小天狼星让他一直等在外面,他有些不高兴了——正当他努力从卢平怀里挣脱出来的时候,他有些回过神来:小天狼星在此之前从来没有让他等待过……小天狼星总会冒着重重危险,义无返顾地来见他,来帮他……如果自己在用整个生命来呼唤小天狼星的时候,他都不能从拱门里出来,惟一可能的解释就是他真的是回不来了……他真的……邓布利多把剩下的绝大多数食死徒困在房子的中间,看上去像是用无形的绳子把他们绑在那里一样。穆迪穿过房间,爬到唐克斯身边,试图把她唤醒;台子的后面光线在闪烁,有呼噜声和叫喊声传来—— 金斯莱早已跑上前继续迎战贝拉特里克斯了。
    “哈利?”纳威一个台阶一个台阶地挪到了哈利旁边。哈利停止了挣扎,而卢平仍是小心谨慎地抓着他的胳膊,以防他再一次冲过去。“哈利……我真的对不起……”纳威说,他的腿依然不由自主地舞动着,“那个人—— 是小天狼星布莱克—— 你的朋友?”
    哈利点了点头。

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