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第36章 「あの人」が恐れた唯一の人物(5)_ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団_ハリー・ポッター_日语阅读_日语学习网
日期:2024-10-24 10:29  点击:3336

「ポッター、一度だけチャンスをやろう」ベラトリックスが叫んだ。「予言を私に渡せ――いま、こっちに転がしてよこすんだ――そうすれば命だけは助けてやろう」

「それじゃ、僕を殺すしかない。予言はなくなったんだから」ハリーは吠ほえるように言った。そのとたん、額ひたいに激痛げきつうが走った。傷きず痕あとがまたしても焼けるように痛んだ。そして、自分自身の怒りとはまったく関連かんれんのない激はげしい怒りが込み上げてくるのを感じた。「それに、あいつは知っているぞ」ハリーはベラトリックスの狂ったような笑いに匹敵ひってきするほどの笑い声を上げた。「おまえの大切なヴォルデモート様は、予言がなくなってしまったことをご存知ぞんじだ。おまえのこともご満足はなさらないだろうな」

「なんだって どういうことだ」ベラトリックスの声が初めて怯おびえていた。

「ネビルを助けて石段を上ろうとしたとき、予言の球が砕くだけたんだ ヴォルデモートは果たして何と言うだろうな」

ハリーの傷痕がまたしても焼けるように痛んだ……痛みにハリーは目が潤うるんだ……。

「嘘うそつきめ」ベラトリックスが甲高かんだかく叫んだ。しかし、いまやその怒りの裏うらに、ハリーは恐きょう怖ふを聞き取っていた。「おまえは予言を持っているんだ、ポッター、それを私によこすのだ。『アクシオ 予言よ、来い アクシオ 予言よ、来い』」

ハリーはまた高笑いした。そうすればベラトリックスが激昂げっこうすることがわかっていたからだ。頭痛がだんだんひどくなり、頭ず蓋がい骨こつが破裂はれつするかとさえ思った。ハリーは片耳になった小鬼像の後ろから、空からっぽの手を振って見せ、ベラトリックスがまたもや緑みどりの閃光せんこうを飛ばしてよこしたとき素早すばやく手を引っ込めた。

「なんにもないぞ」ハリーが叫んだ。「呼び寄せる物なんかなんにもない 予言は砕けた。誰も予言を聞かなかった。おまえのご主人様にそう言え」

「違う」ベラトリックスが悲鳴ひめいを上げた。「嘘だ。おまえは嘘をついている ご主人様 私は努力しました。努力いたしました――どうぞ私を罰ばっしないでください――」

「言うだけむださ」ハリーが叫さけんだ。これまでにないほど激はげしくなった傷きず痕あとの痛みに、ハリーは目を閉じ、顔中をしかめた。「ここからじゃ、あいつには聞こえないぞ」

「そうかな ポッター」甲高かんだかい冷たい声が言った。

ハリーは目を開けた。


    “波特,现在给你一个机会!”贝拉特里克斯高喊,“把预言球给我—— 贴着地面把它滚到我这边来—— 我就饶你不死!”
    “是吗,看来我是要死了,因为它已经碎了!”哈利正吼着,额头掠过一阵剧痛,他的伤疤又火辣辣地痛了起来。他感觉到一阵与自己的愤怒毫不相关的强烈怒火涌了上来。“他是知道的!”哈利说着发出一声狂笑,足以匹敌贝拉特里克斯的笑声,“你那亲爱的老伙计伏地魔知道预言球已经碎了!他不会对你满意的,不是吗?”
    “什么?你是什么意思?”她大声叫着,声音里第一次流露出恐慌。
    “在我使劲把纳威拖上台阶的时候,它给碰碎了!你猜伏地魔会怎么说这件事呢?”
    他的伤疤燃烧着,灼痛难耐……疼得他眼泪汪汪……
    “骗人!”她尖叫着,但现在他从她的愤怒中听出了恐惧,“它在你的手上,波特,你会把它给我的!预言球飞来!预言球飞来!”
    哈利又笑了起来,因为他知道这样会把她惹火,他额头上的疼痛越来越猛烈,他觉得自己的头骨就要炸开了。他从一只耳朵的妖精后面伸出一只手晃动了两下,马上又缩了回去,又一道绿光向他飞射过来。
    “这里什么也没有!”他喊,“没有什么可召唤的!它碰碎了,没有人听到它说了些什么,给你的老板转告一声!”
    ”不!“她仍在尖叫,”这不是真的,你在骗我!主人,我尽力了,我尽力了—— 不要责罚我—— “
    “别再浪费你的口舌了!”哈利喊,他皱紧眉头以减轻他伤疤的疼痛,现在比之前的任何时候都疼得厉害,“你在这里喊他是听不到的!”
    “我听不到吗,波特?”一个愤怒的冷酷声音在说。
    哈利睁开眼睛。

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