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第37章 失われた予言 The Lost Prophecy(17)_ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団_ハリー・ポッター_日语阅读_日语学习网
日期:2024-10-24 10:29  点击:3336

いまや太陽はすっかり昇のぼり切っていた。ダンブルドアの部屋は、たっぷりと陽ひを浴あびている。ゴドリック・グリフィンドールの剣つるぎが収おさめられているガラス棚だなが、不ふ透とう明めいな白さに輝かがやいた。ハリーが床に投げ捨すてた道具の破片はへんが、雨の雫しずくのように煌きらめいた。ハリーの背後で、雛鳥ひなどりのフォークスが、灰の巣すの中で、チュッチュッと小さな鳴き声を上げていた。

「予言は砕くだけました」ハリーが虚うつろに答えた。「石段にネビルを引っ張り上げていて。あの――あのアーチのある部屋で。僕がネビルのローブを破ってしまい、予言が落ちて……」

「砕けた予言は、神しん秘ぴ部ぶに保管ほかんしてある予言の記録きろくにすぎない。しかし、予言はある人物に向かってなされたのじゃ。そして、その人物は、予言を完全に思い出す術すべを持っておる」

「誰が聞いたのですか」答えはすでにわかっていると思いながら、ハリーは聞いた。

「わしじゃ」ダンブルドアが答えた。「十六年前の冷たい雨の夜、ホッグズ・ヘッドのバーの上にある旅籠はたごのひと部屋じゃ。わしは『占うらない学がく』を教えたいという志し願がん者しゃの面接に、そこへ出向いた。『占い学』の科目を続けること自体、わしの意に反しておったのじゃが。しかし、その人物が、卓越たくえつした能力のある非常に有名な『予よ見けん者しゃ』の曾ひ々ひ孫まごじゃったから、わしは、会うのが一般的な礼儀れいぎじゃろうと思うたのじゃ。わしは失望した。その女性本人には才能のかけらもないように思われた。わしは、礼を欠かぬように言ったつもりじゃが、あなたはこの職しょくには向いていないと思うと告げた。そして帰りかけた」

ダンブルドアは立ち上がり、ハリーのそばを通り過ぎて、フォークスの止まり木の脇わきにある黒い戸棚とだなへと歩いて行った。屈かがんで留とめ金がねをずらし、中から浅い石の水すい盆ぼんを取り出した。縁ふちにぐるりとルーン文字が刻きざんである。ハリーの父親がスネイプをいじめている姿を見た水すい盆ぼんだ。ダンブルドアは机に戻り、「憂うれいの篩ふるい」をその上に置き、杖つえをこめかみに当てた。ふわふわした銀色の細い糸が幾筋いくすじか、杖つえ先さきにくっついて取り出された。ダンブルドアはそれを水盆に落とした。机の向こうで椅子に寄より掛かかり、ダンブルドアは、自分の想おもいが「憂いの篩」の中で渦巻うずまき漂ただようのを、しばらく見つめていた。それからため息をついて杖を上げ、杖先で銀色の物質を突ついた。

中から一つの姿が立ち上がった。ショールを何枚も巻きつけ、メガネの奥で拡大された巨大な目のその女性は、盆の中に両足を入れたまま、ゆっくりと回転した。しかし、シビル・トレローニーが話しはじめた声は、いつもの謎なぞめいた心しん霊れい界かいの声ではなく、かすれた荒々しいものだった。ハリーはその声を一度聞いたことがあった。


    太阳已经完全升起来了:邓布利多的办公室沐浴在阳光里。装有戈德里克格兰芬多的宝剑的玻璃容器隐约闪烁出艨胧的白光,被哈利摔在地上的银器碎片如雨滴一般闪耀着光芒,在他身后,那只凤凰的雏鸟在自己铺满灰烬的窝巢里呢喃。
    “那个预言球被打碎了,”哈利茫然地说,“就在那间有拱门的屋子里,我使劲把纳威拖上台阶的时候,我拽破了他的袍子,那个预言球落了下来……”
    “打碎的只是保存在神秘事务司里的一个预言记录。而这个预言是为某个人定制的,那个人有办法重新唤回它所有的内容。”
    “是谁听到的?”哈利问,尽管他想他已经知道了答案。
    “是我听到的。”邓布利多说,“在十六年前的一个又冷又湿的夜晚,在霍格莫德的猪头酒吧里。我去那里是为了见一个想做占卜课老师的申请人,虽然这根本不符合我打算让占卜课继续进行下去的意愿。可那个申请人是一个非常知名的、天分很高的先知的玄孙女,所以我想去见她也是通常的礼节。但是,我很失-555 ?望。在我看来,她一点儿也没有继承那份天赋。但愿我是彬彬有礼地告诉她,她不适合这个职位。接着我就转身走了。
    邓布利多站起身来,从哈利身边走过,来到凤凰栖木旁边的一个黑色柜子前。他弯下身子。抽下门闩从里面取出了一个浅底的石盆,石盆的边缘刻有古文字,就是在这石盆的里面,哈利曾见到自己的父亲在捉弄斯内普。邓布利多回到他的办公桌前,把冥想盆放在桌子上,然后举起他的魔杖指向太阳穴,抽出几缕银色的、如同蛛网般纤细的思想纤维粘在魔杖上面,又把这些思想纤维放进石盆里。他回到桌子后面坐下,注视着他的思想在冥想盆里旋转,飘浮。过了一会儿,他叹了口气,又举起魔杖,将这些银丝般的物质挑在杖尖。
    一个人影从里面冒出来,围着披肩,她的眼睛在眼镜后面显得格外的大,她慢慢地旋转,她的脚在冥想盆里。但当西比尔特里劳妮开口说话时,哈利听到的不是她通常用的那种空灵而玄妙的声音,而是哈利以前有一次曾听到过的那种刺耳的、嘶哑的声音。

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