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第37章 失われた予言 The Lost Prophecy(20)_ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団_ハリー・ポッター_日语阅读_日语学习网
日期:2024-10-24 10:29  点击:3337

ハリーは目を閉じた。シリウスを助けに行かなかったら、シリウスは死ななかったろう……答えを求めるというより、むしろ、シリウスのことをまた考えてしまう瞬しゅん間かんを避さけたいという思いから、ハリーは質問した。「予言の最後は……たしか……一方いっぽうが生きるかぎり……」

「……他方たほうは生きられぬ」ダンブルドアが言った。

「それじゃ」心の中の深い絶望ぜつぼうの井戸の底から言葉を浚さらうように、ハリーは言った。「それじゃ、その意味は……最後には……二人のうちどちらかが、もう一人を殺さなければならない……」

「そうじゃ」ダンブルドアが言った。

二人とも、長い間無言だった。校長室の壁かべの向こう、どこか遥はるか彼方かなたから、大広間に早めに朝食に向かうのだろうか、生徒たちの声がハリーの耳に聞こえてきた。この世の中に、食事がしたいと思う人間がまだいるなんて。笑う人間がいるなんて。シリウス・ブラックが永遠にいなくなったことを知らず、気にもかけない人間がいるなんて、ありえないことのように思われた。シリウスはもう、何百万キロも彼方に行ってしまったような気がする。いまでも、心のどこかで、ハリーは信じていた。あのベールを僕が開けてさえいたら、シリウスがそこにいて、僕を見返して挨あい拶さつしたかもしれない……たぶん、あの吼ほえるような笑い声で……。

「もう一つ、ハリー、わしはきみに釈しゃく明めいせねばならぬ」ダンブルドアが迷いながら言った。

「きみは、たぶん、なぜわしがきみを監かん督とく生せいに選ばなかったかと訝いぶかったのではないかな 白はく状じょうせねばなるまい……わしは、こう思ったのじゃ……きみはもう、十分すぎるほどの責任を背せ負おっていると」

ハリーはダンブルドアを見上げた。その顔に一ひと筋すじの涙が流れ、長い銀色の鬚ひげに滴したたるのが見えた。


    哈利闭上了眼睛。如果他没有去营救小天狼星,小天狼星就不会死……他又不由自主地想起小天狼星,接着他马上设法避开这个回忆时刻。于是他接着问,而心里根本没有太在意答案是什么:“预言的最后……它是说……两个人不能都活着……”
    “……只有一个生存下来……”
    “所以,”哈利说,他的内心像是有口绝望的深井,而他的话就是从这口井里捞上来的,“所以这个意思就是……到了最后……我们中的一个必须杀死另一个?”
    “不错。”邓布利多说。
    很长一段时间,他们谁也没有说话。哈利可以听到远在办公室墙外的某个地方有说话的声音,学生们可能正走向大礼堂去吃早餐。真令人难以置信,这个世界上居然还会有人仍在想着吃饭,仍能够笑出声来,他们没有人知道,也不会关心小天狼星布莱克永远地离开了。小天狼星似乎已远在万里之遥;即使是现在,哈利仍有一些相信如果他拉开那幅帷幔,他会发现小天狼星正回头看着他,向他问候,像犬吠一样地笑着……
    “我觉得我还欠你另一个解释,哈利,”邓布利多吞吞吐吐地说,“你曾经也许纳闷为什么我没有把你选为级长?我必须承认……我更认为……你已经有太多的责任需要承担。”
    哈利向上看了他一眼,发现一滴泪水滑过邓布利多的面颊,流进他那长长的花白胡子里。

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11/24 20:43