「そうね、フリットウィックがフレッドとジョージの沼ぬまを片づけたわ」ジニーが言った。「ものの三秒でやっつけちゃった。でも、窓の下に小さな水溜みずたまりを残して、周りをロープで囲ったの――」
「どうして」ハーマイオニーが驚おどろいた顔をした。
「さあ、これはとってもいい魔法だったって言っただけよ」ジニーが肩をすくめた。
「フレッドとジョージの記念に残したんだと思うよ」チョコレートを口一いっ杯ぱいに頬ほおばったまま、ロンが言った。「これ全部、あの二人が送ってきたんだぜ」ロンはベッド脇わきのこんもりした蛙かえるチョコの山を指差しながらハリーに言った。「きっと、悪戯いたずら専せん門もん店てんがうまくいってるんだ。な」
ハーマイオニーはちょっと気に入らないという顔をした。
「それじゃ、ダンブルドアが帰ってきたから、もう問題はすべて解決かいけつしたの」
「うん」ネビルが言った。「ぜんぶ元どおり、普通になったよ」
「じゃ、フィルチは喜んでるだろう」ロンがダンブルドアの蛙チョコカードを水差みずさしに立て掛かけながら聞いた。
「ぜーんぜん」ジニーが答えた。「むしろ、すっごく落ち込んでる……」
ジニーは声を落とし、囁ささやくように言った。
「アンブリッジこそホグワーツ最高のお方かただったって、そう言い続けてる……」
六人全員が、医い務む室しつの反対側のベッドを振り返った。アンブリッジ先生が、天井を見つめたまま横になっている。ダンブルドアが単身たんしん森に乗り込み、アンブリッジをケンタウルスから救い出したのだ。どうやって救出したのか――いったいどうやって、ダンブルドアは、かすり傷きず一つ負わずに、アンブリッジ先生を支えて木立こだちの中から姿を現したのか――誰にもわからなかった。アンブリッジは、当然何も語らない。城に戻ったアンブリッジは、みんなが知るかぎり、一言もしゃべっていない。どこが悪いのか、誰にもはっきりとはわからなかった。いつもきちんとしていた薄うす茶ちゃ色いろの髪かみはくしゃくしゃで、まだ小枝や木の葉がくっついていたが、それ以外は負ふ傷しょうしている様子もない。
「マダム・ポンフリーは、単にショックを受けただけだって言うの」ハーマイオニーが声をひそめて言った。
「むしろ、拗すねてるのよ」ジニーが言った。
「うん、こうやると、生きてる証しょう拠こを見せるぜ」そう言うと、ロンは軽くパカッパカッと舌を鳴らした。
アンブリッジがガバッと起き上がり、キョロキョロあたりを見回した。
「先生、どうかなさいましたか」マダム・ポンフリーが、事じ務む室しつから首を突き出して声をかけた。
「いえ……いえ……」アンブリッジはまた枕まくらに倒れ込んだ。「いえ、きっと夢を見ていたのだわ……」
ハーマイオニーとジニーが、ベッドカバーで笑い声を押し殺した。
“为什么?”赫敏一脸诧异地问道。
“不错,”纳威说,“一切都恢复正常了。”
“我猜费尔奇一定挺开心的,好吧?”罗恩问,他把一张邓布利多巧克力蛙卡片倚在他的水壶上。
“根本不是那样,”金妮说,“实际上他真的真的非常失望……”她压低了声音说,“他不停地说乌姆里奇是霍格沃茨有史以来发生的最棒的一件事情……”
“怎么了,教授?”庞弗雷夫人从她办公室里伸出头来大声问。
“没……没有什么……”乌姆里奇急忙说,脑袋又埋进了她的枕头,“没有什么,我一定是在做梦……”