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第1章 むこうの大臣 The Other Minister(7)_ハリー・ポッターと謎のプリンス_ハリー・ポッター_日语阅读_日语学习网
日期:2024-10-24 10:29  点击:3336

ところが三年前、ちょうど今夜のような夜、一人で執しつ務む室しつにいると、またしても肖像画が、ファッジがまもなく来訪らいほうすると告げ、ずぶ濡ぬれで慌あわてふためいたファッジが、暖炉だんろからワッと飛び出した。上じょう等とうなアクスミンスター織おりの絨じゅう毯たんにボタボタ滴しずくを垂たらしている理由を、首相が問とい質ただす間もなく、ファッジは、首相が聞いたこともない監獄かんごくのことやら、「シリアス・ブラック」とかいう男のこと、ホグワーツとか何とか、ハリー・ポッターという名の男の子とかについて喚わめき立てはじめた。どれもこれも、首相にとってはチンプンカンプンだった。

「……アズカバンに行ってきたところなんだが」

ファッジは山やま高たか帽ぼうの縁ふちに溜たまった大量の水をポケットに流し込み、息を切らして言った。

「なにしろ、北海のまん中からなんで、飛行もひと苦労で……吸魂鬼ディメンターは怒り狂っているし――」ファッジは身震みぶるいした。

「――これまで一度も脱走だっそうされたことがないんでね。とにかく、首相閣下かっか、あなたをお訪たずねせざるをえませんでね。ブラックはマグル・キラーで通っているし、『例れいのあの人』と合流することを企たくらんでいるかもしれません……と言っても、あなたは、『例のあの人』が何者かさえご存知ぞんじない!」

ファッジは一いっ瞬しゅん、途方とほうに暮くれたように首相を見つめたが、やがてこう言った。

「さあ、さあ、お掛かけなさい。少し事情を説明したほうがよさそうだ……ウィスキーでもどうぞ……」

自分の部屋でお掛けくださいと言われるのも癪しゃくだったし、ましてや自分のウィスキーを勧すすめられるのはなおさらだったが、首相はとにかく椅い子すに座った。ファッジは杖つえを引っぱり出し、どこからともなく、なみなみと琥こ珀はく色いろの液体えきたいの注つがれた大きなグラスを二個取り出して、一つを首相の手に押しつけると、自分も椅子に掛けた。

ファッジは一時間以上も話した。一度、ある名前を口にすることを拒こばみ、その代わり羊よう皮ひ紙しに名前を書いて、ウィスキーを持っていないほうの首相の手にそれを押しつけた。ファッジがやっと腰こしを上げて帰ろうとしたとき、首相も立ち上がった。


    后来,也就是三年前,在一个像今天这样的夜晚,首相一个人待在办公室里,那幅画像又通报福吉即将来访,紧接着福吉就从壁炉里蹿了出来,浑身湿得像只落汤鸡,一副惊慌失措的样子。首相还没来得及问他为什么把水都滴在了阿克斯明斯特绒头地毯上,福吉就气冲冲地唠叨开了,说的是一座首相从来没听说过的监狱,一个被称作“小灰狼”布莱克的男人、一个听着像是霍格沃茨的什么东西,还有一个名叫哈利。波特的男孩,首相听得云里雾里,根本不知道他在说些什么。
 
    “……我刚从阿兹卡班过来。”福吉一边喘着粗气说,一边把圆顶高帽帽檐里的一大堆水倒进了他的口袋,“你知道的,在北海中央,这一路可真够呛……摄魂怪造反了——”他打了个寒噤,“——他们以前从来没有发生过越狱事件。总之,我必须上你这儿来一趟,首相。布莱克是个著名的麻瓜杀手,而是很可能准备加入神秘人一伙……当然啦,你连神秘人是谁都不知道!”他无奈地望了首相片刻,说道,“唉,坐下,坐下吧,我最好跟你详细说说……来一杯威士忌吧……”
 
    明明是在他这位首相的办公室,对方却吩咐他坐下,还请他喝他自己的威士忌。首相本来是很恼火的,但他还是坐下了。福吉抽出魔杖,凭空变出了两只大玻璃杯,里面满是琥珀色的液体,他把其中一杯推到首相手里,然后又拖过来一把椅子。
 
    福吉说了一个多小时。说到某个地方时,他竟不肯把一个名字大声说出来,而且写在一张羊皮纸上,塞进了首相那只不拿威士忌的手里。最后,福吉起身准备离开了,首相也站了起来。

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