日语学习网
第26章 洞窟 The Cave(3)_ハリー・ポッターと謎のプリンス_ハリー・ポッター_日语阅读_日语学习网
日期:2024-10-24 10:29  点击:3337

「さよう。ここがその場所じゃ」ダンブルドアが言った。

「どうしてわかるのですか?」ハリーは囁ささやき声で聞いた。

「魔法を使った形跡けいせきがある」ダンブルドアはそれだけしか言わなかった。

体の震えが、骨も凍るような寒さのせいなのか、その魔法を認識にんしきしたからなのか、ハリーにはわからなかった。ダンブルドアが、ハリーには見えない何かに神経しんけいを集中しているのは明らかだった。ハリーは、その場を回り続けているダンブルドアを見つめていた。

「ここは、入口の小部屋にすぎない」

しばらくしてダンブルドアが言った。

「内奥ないおうに入り込む必要がある……これからは、自然の作り出す障しょう害がいではなく、ヴォルデモート卿きょうの罠わなが行く手を阻はばむ……」

ダンブルドアは洞穴の壁に近づき、ハリーには理解できない不思議な言葉を唱となえながら、黒ずんだ指先で撫なでた。ダンブルドアは、洞穴を二度巡り、ごつごつした岩のできるだけ広い範はん囲いに触ふれた。ときどき歩ほを止めては、その場所で指を前後に走らせていたが、ついにある場所で岩壁がんぺきにぴたりと手のひらを押しつけ、ダンブルドアは立ち止まった。

「ここじゃ」ダンブルドアが言った。

「ここを通り抜ける。入口が隠かくされておる」

どうしてわかるのかと、ハリーは質問しなかった。こんなふうにただ見たり触さわったりするだけで、物事を解決する魔法使いを見たことがなかったが、派手な音や煙は経験の豊かさを示すものではなく、むしろ無能力の印だということを、ハリーはとっくに学び取っていた。

ダンブルドアは壁かべから離れ、杖つえを岩壁がんぺきに向けた。アーチ型がたの輪りん郭かく線せんが現れ、隙間すきまの向こう側に強きょう烈れつな光があるかのように、一いっ瞬しゅんカッと白く輝かがやいた。

「先生、やりましたね!」

歯をガチガチ言わせながら、ハリーが言った。しかし、その言葉が終わらないうちに、輪郭線は消え、何の変哲へんてつもない元の固い岩に戻もどった。ダンブルドアが振り返った。

「ハリー、すまなかった。忘れておった」

ダンブルドアがハリーに杖を向けると、燃え盛さかる焚たき火の前で干したように、たちまち服が暖かくなり乾かわいていた。

「ありがとうございます」

ハリーは礼を言ったが、ダンブルドアはすでに、固い岩壁に再び注意を向けていた。もはや魔法は使わず、ダンブルドアはただ佇たたずんで、じっと壁を見つめていた。まるでそこに、とても興味深いことが書かれているかのようだった。ハリーは身動きもせず黙だまっていた。ダンブルドアの集中を妨さまたげたくなかった。


    “没错,就是这个地方。”邓布利多说。
 
    “你怎么知道的?”哈利小声问。
 
    “它见识过魔法。”邓布利多简短地说。
 
    哈利不知道他这样浑身发抖,是因为寒冷侵入了骨髓呢,还是因为他也意识到了魔咒的存在。他注视着邓布利多继续在原地慢慢地旋转,显然是在专注地研究某些哈利看不见的东西。
 
    “这只是前厅,是入口大厅,”邓布利多过了片刻说道,“我们需要进到里面去……现在挡住我们的是伏地魔布下的机关,而不是大自然设置的障碍……”
 
    邓布利多走近洞壁,用焦黑的指尖抚摸着它,又用一种奇怪的、哈利听不懂的语言轻声说着什么。邓布利多从左边绕着岩洞走了两圈,边走边尽可能地触摸粗糙的洞壁,偶尔停下来用手指在某个地方上上下下地摸索一番。最后,他终于停住脚步,把手掌平按在洞壁上。
 
    “这儿,”他说,“我们从这儿进去。入口是隐蔽的。”
 
    哈利没有问邓布利多是怎么知道的。他从没见过哪个巫师这样解决难题:只用眼睛看,用手摸。不过哈利早就知道,弄得乒乒乓乓、烟雾大作的,通常是水平较低的人的特点,而不是高手的做派。
 
    邓布利多从洞壁前往后退了几步,用魔杖指向岩石。顿时,那里出现了一道拱门的轮廓,放射出耀眼的白光,似乎裂缝后面有强烈的灯光照着。
 
    “你成——成功了!”哈利说,他的牙齿在嘚嘚地打着战,但他的话音未落,那道轮廓就不见了,岩石还跟刚才一样坚硬厚实,上面什么也没有。邓布利多扭头看了看。
 
    “哈利,真对不起,我忘记了。”他说,他用魔杖一指哈利,哈利的衣服立刻变得干爽、暖和了,就像挂在熊熊的炉火前烘过一样。
 
    “谢谢。”哈利感激地说,可是邓布利多已经又把注意力转向了坚实的洞壁。他没有再尝试别的魔法,只是站在那里,全神贯注地盯着洞壁,似乎那上面写着什么极为有趣的东西。哈利一动不动地站在那儿,他不想打断邓布利多的思路。


分享到:

顶部
11/29 02:53