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第26章 洞窟 The Cave(4)_ハリー・ポッターと謎のプリンス_ハリー・ポッター_日语阅读_日语学习网
日期:2024-10-24 10:29  点击:3338

すると、かっきり二分後に、ダンブルドアが静かに言った。

「ああ、まさかそんなこととは。なんと幼稚ようちな」

「先生、何ですか?」

「わしの考えでは」

ダンブルドアは傷ついていないほうの手をローブに入れて、銀の小こ刀がたなを取り出した。ハリーが魔法薬の材料を刻きざむのに使うナイフのようなものだった。

「通行料を払わねばならぬらしい」

「通行料?」ハリーが聞き返した。

「扉とびらに、何かやらないといけないんですか?」

「そうじゃ」ダンブルドアが言った。

「血じゃ。わしがそれほど間違まちごうておらぬなら」

「血?」

「幼稚だと言ったじゃろう」

ダンブルドアは軽蔑けいべつしたようでもあり、ヴォルデモートがダンブルドアの期待する水準に達しなかったことに、むしろ失望したような言い方だった。

「きみにも推測すいそくできたことと思うが、進入する敵は、自らその力を弱めなければならないという考えじゃ。またしてもヴォルデモート卿きょうは、肉体的損そん傷しょうよりも、はるかに恐ろしいものがあることを、把握はあくし損そこねておる」

「ええ、でも、避さけられるのでしたら……」

痛みなら十分に経験ずみのハリーは、わざわざこれ以上痛い思いをしたいとは思わなかった。

「しかし、ときには避けられぬこともある……」

ダンブルドアはローブの袖そでを振ってたくし上げ、傷ついたほうの手の前腕を出した。

「先生!」

ダンブルドアが小こ刀がたなを振り上げたので、ハリーは慌あわてて飛び出して止めようとした。

「僕がやります。僕なら――」

ハリーは何と言ってよいかわからなかった――若いから? 元気だから? しかし、ダンブルドアは微笑ほほえんだだけだった。銀色の光が走り、まっ赤な色がほとばしった。岩の表面に黒く光る血が点々と飛び散った。

「ハリー、気持はうれしいが――」

ダンブルドアは、自分で腕につけた深い傷を、杖つえ先さきでなぞりながら言った。スネイプがマルフォイの傷を治なおしたと同じように、ダンブルドアの傷はたちまち癒いえた。

「しかしきみの血は、わしのよりも貴重じゃ。ああ、これで首尾しゅびよくいったようじゃな」

岩肌いわはだに、銀色に燃えるアーチ型がたの輪りん郭かくが再び現れた。こんどは消えなかった。輪郭の中の、血痕けっこんのついた岩がさっと消え、そこから先はまっ暗くら闇やみのように見えた。


    然后,足足过了两分钟,邓布利多轻声说:“哦,当然不会。太低级了。”
 
    “你说什么,教授?”
 
    “我认为,”邓布利多说着用那只没有受伤的手从长袍里掏出一把银质的短刀,就是哈利用来切魔药配料的那种,“我们需要付出代价才能通过。”
 
    “代价?”哈利说,“你必须给这道门一些东西?”
 
    “是的,”邓布利多说,“如果我没有弄错的话,是血。”
 
    “血?”
 
    “所以我说太低级了。”邓布利多说,他的口气里透着轻蔑,甚至失望,似乎伏地魔没能达到邓布利多预期的标准,“我相信你也明白,其道理是想让对手削弱自己方能进入。伏地魔又一次没能理解,有许多东西比肉体的伤害可怕得多。”
 
    “是啊,但如果能够避免……”哈利说,他遭受过的痛苦太多了,不愿意再经历更多。
 
    “有时候是无法避免的。”邓布利多说着把长袍袖子往上抖了抖,露出了受伤的那只手的小臂。
 
    “教授!”哈利看见邓布利多举起了短刀,赶紧走上前去阻止道,“让我来,我——”
 
    他不知道自己要说什么——更年轻,更结实?然而邓布利多只是微微笑了笑。一道银光闪过,喷出一股殷红,岩石表面顿时洒满了闪亮的、暗红色的血珠。
 
    “你很善良,哈利。”邓布利多说,他用魔杖尖划过他在自己手臂上割开的那道深深的伤口,伤口立刻就愈合了,就像斯内普给马尔福疗伤的情景一样,“可是你的血比我的更有价值。啊,看来真的有效,是不是?”
 
    洞壁上又一次出现了那道白得耀眼的拱门轮廓,这次它没有隐去。拱门里那块洒满鲜血的岩石突然消失了,露出一个门洞,里面似乎是无尽的黑暗。

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