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第30章 白い墓 The White Tomb(7)_ハリー・ポッターと謎のプリンス_ハリー・ポッター_日语阅读_日语学习网
日期:2024-10-24 10:29  点击:3344

全員がほとんど無言で、各かく寮りょうのベンチから立ち上がり、ぞろぞろと行列して歩き出した。スリザリンの列の先頭に立つスラグホーンをハリーがちらりと見ると、銀色の刺し繍しゅうを施ほどこした、豪ごう華かなエメラルド色の長いローブをまとっていた。ハッフルパフの寮りょう監かんであるスプラウト先生がこんなにこざっぱりしているのを、ハリーは見たことがなかった。帽子ぼうしには唯ただの一つも継つぎはぎがない。玄げん関かんホールに出ると、マダム・ピンスが、膝ひざまで届く分厚い黒ベールをかぶってフィルチの脇わきに立っていた。フィルチのほうは、樟しょう脳のうの匂においがプンプンする、古くさい黒の背広にネクタイ姿だった。

正面扉とびらから石段に踏ふみ出したとき、ハリーは全員が湖に向かっているのがわかった。太陽が、暖かくハリーの顔を撫なでた。マクゴナガル先生のあとから黙々もくもくと歩き、何百という椅い子すが何列も何列も並んでいる場所に着いた。中央に一本の通路が走り、正面に大だい理り石せきの台が設しつらえられて、椅子は全部その台に向かって置かれている。あくまでも美しい夏の日だった。

椅子の半分ほどがすでに埋まり、質素しっそな身なりから格式かくしきある服装まで、老若男女、ありとあらゆる種類の追つい悼とう者しゃが着席していた。ほとんどが見知らぬ参さん列れつ者しゃたちだったが、わずかに「不ふ死鳥しちょうの騎き士し団だん」のメンバーを含む、何人かは見分けられた。キングズリー・シャックルボルト、マッド‐アイ・ムーディ、不思議なことに髪かみが再びショッキング・ピンクになったトンクスは、リーマス・ルーピンと手をつないでいる。ウィーズリー夫妻、フラーに支えられたビル、その後ろには、黒いドラゴン革がわの上着を着たフレッドとジョージがいた。さらに、一人で二人半分の椅子を占せん領りょうしているマダム・マクシーム、「漏もれ鍋なべ」の店主のトム、ハリーの近所に住んでいるスクイブのアラベラ・フィッグ、「妖女ようじょシスターズ」グループの毛深いベース奏そう者しゃ、「夜の騎士ナイトバス」の運転手のアーニー・プラング、「ダイアゴン横よこ丁ちょう」で洋よう装そう店てんを営むマダム・マルキン。ハリーが、顔だけは知っている人たちも参列している。ホッグズ・ヘッドのバーテン、ホグワーツ特急で車内販売のカートを押している魔女などだ。城のゴーストたちも、眩まぶしい太陽光の中ではほとんど見えなかったが、動いたときだけ、煌きらめく空気の中で朧おぼろげに光るつかみどころのない姿が見えた。

ハリー、ロン、ハーマイオニー、ジニーの四人は、列のいちばん奥で、湖の際きわの席に並んで座った。参列者が互いに囁ささやき合う声が、芝生しばふを渡るそよ風のような音を立てていたが、鳥の声のほうがずっとはっきりと聞こえた。参列者はどんどん増え続けた。ネビルがルーナに支えられて席に着くのを見て、ハリーは二人に対する熱い思いが一度に込み上げてきた。ダンブルドアが亡くなったあの夜、DディーAエイのメンバーの中で、ハーマイオニーの呼びかけに応こたえたのは、この二人だけだった。ハリーは、それがなぜなのかを知っていた。DAがなくなったことを、いちばん寂さびしく思っていたのがこの二人だ……たぶん、再開されることを願って、しょっちゅうコインを見ていたのだろう……。


    他们排着队从板凳后面走出来,几乎没有发出一点声响。哈利瞥见斯拉格霍恩站在斯莱特林队伍的最前面,穿着一件华贵的、用银线刺绣的鲜绿色长袍。另外,他从来没有看见赫奇帕奇的院长斯普劳特教授这么整洁干净过,帽子上一块补丁也没有了。当他们走到门厅时,发现平斯夫人站在费尔奇身边,戴着一块垂到膝盖上的厚厚的黑色面罩,费尔奇穿了一套老式西服,打着领带,身上散发出一股樟脑球的味儿。
 
    哈利出了大门,来到石阶上,发现他们正朝着湖的方向走去。温暖的阳光照在他的脸上,他们默默地跟着麦格教授走向排列着好几百把椅子的地方。椅子中间有一个过道,前面放着一张大理石桌子,所有的椅子都朝向它。这是夏季一个最最美丽宜人的日子。

    一半椅子上已经坐了人,这些人各式各样,鱼龙混杂:有衣衫褴褛的,有整洁体面的;有老年人,也有年轻人。大多数人哈利都不认识,但有一些他是知道的,其中包括凤凰社的成员:金斯莱·沙克尔,疯眼汉穆迪,唐克斯——她的头发又奇迹般地变成了耀眼的粉红色,莱姆斯·卢平——唐克斯跟他手拉着手,韦斯莱夫妇,还有芙蓉搀扶着比尔,后面跟着穿黑色火龙皮夹克衫的弗雷德和乔治。此外还有马克西姆夫人——她一个人就占了两把半椅子,破釜酒吧的老板汤姆,哈利的哑炮邻居阿拉贝拉·费格,古怪姐妹演唱组里那位毛发粗重的低音提琴手,骑士公共汽车驾驶员厄恩·普兰,对角巷长袍专卖店的摩金夫人,还有几个人哈利只是看着面熟,如猪头酒吧的那个服务员,霍格沃茨特快列车上推小车的女巫。城堡里的幽灵也来了,在阳光下几乎看不见他们,只有走动时才能辨认出来,在明亮的空气中闪烁着虚幻的光芒。
 
    哈利、罗恩、赫敏和金妮依次坐到湖边那排椅子的最后几个座位上。人们在小声地互相交谈,声音像是微风吹过草地,而鸟叫的声音显得格外响亮。人群还在不断拥来。哈利看见卢娜扶着纳威在椅子上坐下,不由得对他们俩产生了喜爱之情。在邓布利多去世的那天夜里,D.A.的所有成员中只有他们俩响应了赫敏的召唤,哈利知道这是为什么:他们俩最怀念D.A.……也许他们经常会把硬币拿出来看看,希望D.A.还会再组织活动……

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