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第30章 白い墓 The White Tomb(9)_ハリー・ポッターと謎のプリンス_ハリー・ポッター_日语阅读_日语学习网
日期:2024-10-24 10:29  点击:3338

正面で何が行われているのか、四人にはよく見えなかったが、ハグリッドが亡骸を台の上にそっと載のせたようだった。それからハグリッドは、トランペットを吹くような大きな音を立てて鼻はなをかみながら通路を引き返し、咎とがめるような目をハグリッドに向けた何人かの中に、ドローレス・アンブリッジがいるのをハリーは見た……ダンブルドアならちっとも気にしなかったに違いないと、ハリーにはわかっていた。ハグリッドがそばを通ったとき、ハリーは親しみを込めて合図を送ってみたが、ハグリッドの泣き腫はらした目では、自分の行き先が見えていることさえ不思議だった。ハグリッドが向かっていく先の後列の席をちらりと見たハリーは、ハグリッドが何に導みちびかれているのかがわかった。そこに、ちょっとしたテントほどの大きさの上着とズボンとを身に着けた、巨人のグロウプがいた。醜みにくい大岩のような頭を下げ、おとなしく、ほとんど普通の人間のように座っている。ハグリッドが異父弟のグロウプの隣となりに座ると、グロウプはハグリッドの頭をポンポンと叩たたいたが、その強さにハグリッドの座った椅い子すの脚あしが地中にめり込んだ。ハリーはほんの一いっ瞬しゅん、愉快ゆかいになり、笑い出したくなった。しかしそのとき音楽がやみ、ハリーはまた正面に向き直った。

黒いローブの喪服もふくを着た、髪かみの毛がふさふさした小さな魔法使いが立ち上がり、ダンブルドアの亡なき骸がらの前に進み出た。何を言っているのか、ハリーには聞き取れなかった。途と切ぎれ途切れの言葉が、何百という頭の上を通過して後列の席に流れてきた。「高貴こうきな魂たましい」……「知的な貢こう献けん」……「偉大いだいな精せい神しん」……あまり意味のない言葉だった。ハリーの知っているダンブルドアとは、ほとんど無縁むえんの言葉だった。ダンブルドアが二言三言をどう考えていたかを、ハリーは突然思い出した。

「そーれ、わっしょい、こらしょい、どっこらしょい」

またしても込み上げてくる笑いを、ハリーはこらえなければならなかった……こんなときだというのに、僕はいったいどうしたんだろう?

ハリーの左のほうで軽い水音がして、水中人が水面に姿を現し、聞き入っているのが見えた。二年前、ダンブルドアが水辺みずべに屈かがみ込み、マーミッシュ語で水中人の女おんな長おさと話をしていたことを、ハリーは思い出した。いまハリーが座っている場所の、すぐ近くだった。ダンブルドアは、どこでマーミッシュ語を習ったのだろう。

ついにダンブルドアに聞かずじまいになってしまったことが、あまりにも多い。ハリーが話さずじまいになってしまったことが、あまりにも多い……。

そのとたん、まったく突然に、恐ろしい真実が、これまでになく完璧かんぺきに、否定しようもなくハリーを打ちのめした。ダンブルドアは死んだ。逝いってしまった……冷たいロケットを、ハリーは痛いほど強く握りしめた。それでも熱い涙なみだがこぼれ落ちるのを止めることはできなかった。ハリーは、ジニーやほかのみんなから顔を背そむけて湖を見つめ、「禁じられた森」に目をやった。喪服の小柄こがらな魔法使いが、単調な言葉を繰くり返している……木々の間に何かが動いた。ケンタウルスたちもまた、最後の別れを惜おしみに出てきたのだ。ケンタウルスたちが人目に触ふれるところには姿を現さず、弓を脇わきに抱え、半なかば森影もりかげに隠かくれてじっと立ち尽くしたまま参さん列れつ者しゃを見つめているのが見えた。最初に「禁じられた森」に入り込んだときの悪夢あくむのような経験を、ハリーは思い出した。あの当時の仮の姿のヴォルデモートとはじめて遭遇そうぐうしたこと、ヴォルデモートとの対決のこと、そして、そのあと間もなく、勝ち目のない戦いについて、ダンブルドアと話し合ったことを思い出した。ダンブルドアは言った。何度も何度も戦って、戦い続けることが大切だと。そうすることではじめて、たとえ完全に根絶こんぜつできなくとも、悪を食い止めることが可能なのだと……。


    他们看不清前面的情况。海格似乎把遗体小心翼翼地放在了桌子上。他在顺着过道往回走,一边使劲擤着鼻子,发出吹喇叭般的响声,有些人朝他投去不满的目光,哈利看到其中就有多洛雷斯。乌姆里奇……可是哈利知道邓布利多是不会介意的。海格经过时,哈利想对他友好地打个招呼,但是海格的眼睛肿成了一道缝,真奇怪他居然还能看清脚下的路。哈利看了看海格要去的后排,明白了是什么在给他指距。巨人格洛普就坐在那里,穿着像小帐篷那么大的夹克衫和长裤,那颗硕大无比、像巨型卵石一样丑陋的脑袋低垂着,显得很温顺,甚至善解人意。海格在他的同母异父弟弟旁边坐了下来,格洛普重重地拍了拍海格的头,使得椅子的四条腿都陷进了地里。哈利一时忍不住想笑。但就在这时,音乐停止了,他转过脸,重新望着前面。
 
    一个头发浓密、穿一身朴素黑袍子的小个子男人从座位上站起身,站在邓布利多的遗体前。哈利听不清他在说些什么。偶尔有只言片语越过几百个脑袋飘到后面。“高贵的精神”……“学术成熟”……“伟大的心灵”……这些都没有多大意义。这些都跟哈利认识的那个邓布利多没有多大关系。他突然想起邓布利多发明的那几个词:“笨蛋!”“哭鼻子!”“残渣”和“拧”,又一次忍不住想笑……他这是怎么了?
 
    左边传来了水花泼溅的声音,他扭头一看,那些人鱼都冒出了水面,也在仔细地倾听。哈利想起两年前邓布利多蹲在水边,差不多就在此刻哈利所坐的这个位置,用人鱼的语言跟人鱼的首领交谈。哈利不知道邓布利多是在哪儿学会了人鱼的语言。他有那么多事情没有问他,他有那么多话应该对他讲……
 
    于是,突如其来地,可怕的事实朝他袭来,比任何时候都更加毫不留情,不可否认。邓布利多死了,不在了……他紧紧地攥住手里那个冰冷的挂坠盒,攥得手心生疼,但仍然挡不住泪水涌出他的眼眶:他避开金妮和其他人的目光,望着远处湖那边的禁林,那个穿黑衣服的小个子男人还在发表着单调沉闷的讲话……禁林里有动静。马人也来表示他们的哀悼。他们没有走到空地上来,哈利看见他们半隐半现地站在阴影里,一动不动地望着这边的巫师们,他们的弓箭在身体一侧。哈利想起了他第一次进入禁林的噩梦般的经历,他在那里第一次看见了那个曾是伏地魔的家伙,他还想起了他当时面对他的情景,想起了不久之后他和邓布利多怎样商量着去打这场注定要输的战斗。邓布利多说,重要的是不断斗争、斗争、再斗争,只有那样才能把邪恶控制住,虽然永远不可能完全消灭……

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