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第30章 白い墓 The White Tomb(11)_ハリー・ポッターと謎のプリンス_ハリー・ポッター_日语阅读_日语学习网
日期:2024-10-24 10:29  点击:3338

「ジニー、話があるんだ……」

ハリーはごく静かな声で言った。周囲しゅういのざわめきがだんだん大きくなり、参列客が立ち上がりはじめていた。

「君とはもう、つき合うことができない。もう会わないようにしないといけない。一いっ緒しょにはいられないんだ」

「何かばかげた気高けだかい理由のせいね。そうでしょう?」

ジニーは奇き妙みょうに歪ゆがんだ笑顔で言った。

「君と一緒だったこの数週間は、まるで……まるで誰だれかほかの人の人生を生きていたような気がする」ハリーが言った。

「でも僕はもう……僕たちはもう……僕にはいま、ひとりでやらなければならないことがあるんだ」

ジニーは泣かなかった。ただハリーを見つめていた。

「ヴォルデモートは、敵の親しい人たちを利用する。すでに君を囮おとりにしたことがある。しかもそのときは、僕の親友の妹というだけで。僕たちの関係がこのまま続けば、君がどんなに危険な目に遭あうか、考えてみてくれ。あいつは嗅かぎつけるだろう。あいつにはわかってしまうだろう。あいつは君を使って僕を挫くじこうとするだろう」

「わたしが気にしないって言ったら?」ジニーが、激はげしい口調で言った。

「僕が気にする」ハリーが言った。

「これが君の葬儀そうぎだったら、僕がどんな思いをするか……それが僕のせいだったら……」

ジニーは目を逸そらし、湖を見た。

「わたし、あなたのことを完全に諦あきらめたことはなかった」ジニーが言った。

「完全にはね。想い続けていたわ……ハーマイオニーが、わたしはわたしの人生を生きてみなさいって言ってくれたの。誰かほかの人とつき合って、あなたのそばにいるとき、もう少し気楽にしていたらどうかって。だって、あなたが同じ部屋にいるだけで、わたしが口もきけなかったことを、憶おぼえてるでしょう? だからハーマイオニーは、わたしがもう少し――わたしらしくしていたら、あなたが少しは気づいてくれるかもしれないって、そう考えたの」

「賢かしこい人だよ、ハーマイオニーは」ハリーは微笑ほほえもうと努力しながら言った。

「もっと早く君に申し込んでいればよかった。そうすれば長い間……何ヵ月も……もしかしたら何年も……」

「でもあなたは、魔法界を救うことで大忙しだった」ジニーは半分笑いながら言った。「そうね……わたし、驚いたわけじゃないの。結局はこうなると、わたしにはわかっていた。あなたは、ヴォルデモートを追っていなければ満足できないだろうって、わたしにはわかっていた。たぶん、わたしはそんなあなたが大好きなのよ」

ハリーは、こうした言葉を聞くのが耐たえ難がたいほど辛つらかった。このままジニーのそばに座っていたら、自分の決心が鈍にぶらない自信はなかった。ロンを見ると、高い鼻はなの先から涙なみだを滴したたらせながら、自分の肩に顔を埋うずめてすすり泣くハーマイオニーを抱き、その髪かみを撫なでていた。ハリーは、惨みじめさを体中に滲にじませて立ち上がり、ジニーとダンブルドアの墓はかに背を向けて、湖に沿そって歩き出した。黙だまって座っているより、動いているほうが耐えやすいような気がした。同じように、すぐにでも分ぶん霊れい箱ばこを追跡ついせきし、ヴォルデモートを殺すほうが、それを待っていることより耐えやすい……。


    “金妮,你听我说……”他用很轻的声音说,这时周围的说话声越来越响,人们纷纷站了起来,“我不能再跟你保持这种关系了。我们不能再见面,不能再在一起了。”
 
    她脸上带着古怪的、扭曲的笑容,说道:“是为了某个愚蠢而崇高的理由,是吗?”
 
    “这几个星期和你在一起……就像是……就像是从别人那里偷来的日子,”哈利说,“但我不能……我们不能……现在有些事情必须我一个人去做。”
 
    金妮没有哭,只是望着他。
 
    “伏地魔总是利用与他的敌人亲近的人。他已经有过一次把你当做诱饵,那只是因为你是我最好朋友的妹妹。你想一想,如果我们保持这种关系,那会给你带来多大的危险。你会知道的,会弄清楚的。他会试图通过你来接近我。”
 
    “如果我不在乎呢?”金妮感情激烈地说。
 
    “我在乎。”哈利说,“如果这是你的葬礼……而一切都是我造成的……你认为我会有什么感受……”
 
    她扭过脸去望着湖面。
 
    “我其实一直没有放弃你,”她说,“没有真的放弃。我一直存着希望……赫敏叫我投入生活,试着跟别人相处,在你周围放松一些,因为,你还记得吗,以前只要你在屋里,我就连话也说不出来。赫敏认为,如果我拥有更多的——自我,你或许就会更加注意到我。”
 
    “赫敏真是个鬼灵精,”哈利说着,想让自己笑一笑,“我真后悔没有早一点问你。不然我们可以有很长时间……好几个月……也许好几年……”
 
    “但是你一直忙着拯救巫师界呢。”金妮嗔笑着说,“唉……其实我并不感到意外。我早就知道最后会是这样的结局。我早就知道你不去寻找伏地魔是不会甘心的。也许正因为这个我才这么喜欢你。”

    听着这些话,哈利再也忍受不住了,他想,如果他继续坐在金妮身边,他的决心肯定会动摇。他看见罗恩此刻把赫敏搂在怀里,轻轻地抚摸着她的头发,赫敏趴在他的肩头伤心地哭泣,大滴的眼泪也从罗恩的长鼻子尖上滚落下来。哈利狼狈地站起身,背对着金妮和邓布利多的坟墓,绕着湖边走去。走动一下比静静坐着好受多了:正如尽早动身去寻找魂器,消灭伏地魔,会比焦虑地等待好受得多……


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