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第2章 追悼 In Memoriam(4)_ハリー・ポッターと死の秘宝_ハリー・ポッター_日语阅读_日语学习网
日期:2024-10-24 10:29  点击:3338

ハリーは読み終わってもなお、追悼ついとう文ぶんに添そえられた写真を見つめ続けていた。ダンブルドアは、いつものあの優しい微笑ほほえみを浮かべていた。しかし、新聞の写真にすぎないのに、半はん月げつ形がたメガネの上から覗のぞいているその目は、ハリーの気持をレントゲンのように透視とうししているようだった。ハリーのいまの悲しみには、恥じ入る気持が混じっていた。

ハリーはダンブルドアをよく知っているつもりだった。しかしこの追悼文を最初に読んだときから、実はほとんど何も知らなかったことに気づかされていた。ダンブルドアの子どものころや青年時代など、ハリーは一度も想像したことがなかった。最初からハリーの知っている姿で出現した人のような気がしていた。人じん格かく者しゃで、銀色の髪かみをした高齢こうれいのダンブルドアだ。十代のダンブルドアなんてちぐはぐだ。愚おろかなハーマイオニーとか、人懐ひとなつっこい「尻しっ尾ぽ爆ばく発はつスクリュート」を想像するのと同じくらいおかしい。

ハリーは、ダンブルドアの過去を聞こうとしたことさえなかった。聞くのは何だかおかしいし、むしろ無ぶ遠えん慮りょだと思ったのだ。しかし、ダンブルドアが臨のぞんだグリンデルバルドとのあの伝でん説せつの決闘けっとうなら、誰でも知っていることだった。それなのに、ハリーは、決闘の様子をダンブルドアに聞こうともしなかったし、そのほかの有名な功績こうせきについても、いっさい聞こうと思わなかった。そうなのだ。二人はいつもハリーのことを話したのだ。ハリーの過去、ハリーの未来、ハリーの計画……自分の未来がどんなに危険極きわまりなく不確実なものであったにせよ、いまにして思えば、ダンブルドアについてもっといろいろ聞いておかなかったのは、取り返しのつかない機会を逃したことになる。もっとも、ハリーは、たった一度だけダンブルドア校長に個人的な質問をしたことがあったが、そのときだけは、ダンブルドアが正直に答えなかったのではないかと、ハリーは疑っていた。


「先生なら、この鏡で何が見えるんですか」

「わしかね 厚手あつでのウールの靴下くつしたを一足、手に持っておるのが見える」


しばらく考えに耽ふけったあと、ハリーは「日にっ刊かん予よ言げん者しゃ新しん聞ぶん」の追悼文を破やぶり取り、きちんとたたんで「実じっ践せん的てき防ぼう衛えい術じゅつと闇やみの魔術まじゅつに対するその使用しよう法ほう」第一巻の中に挟はさみ込んだ。それから、破った残りの新聞をゴミの山に放ほうり投げ、部屋を眺ながめた。ずいぶんすっきりした。まだ片付いていないのは、ベッドに置いたままにしてある今朝の「日刊予言者新聞」と、その上に載のせた鏡のかけらだけだ。

ハリーはベッドまで歩いて、鏡のかけらを新聞からそっと滑すべらせて脇わきに落とし、紙面を広げた。今朝早く、配達ふくろうから丸まったまま受け取り、大見出しだけをちらりと見て、ヴォルデモートの記事が何もないことを確かめてから、そのまま投げ出しておいた新聞だ。魔ま法ほう省しょうが「予よ言げん者しゃ新しん聞ぶん」に圧力をかけて、ヴォルデモートに関する記事を隠蔽いんぺいしているに違いないと思い込んでいたので、ハリーはいまあらためて、読みすごしていた記事に気がついた。


    哈利读完了,但仍然凝视着讣文旁的那张照片。邓布利多脸上带着那种熟悉的、慈祥的微笑,但从半月形镜片上望过来的目光——虽然是印在报纸上的,却仿佛正用X光审视着哈利,使哈利觉得又伤心,又有一种羞愧感。
    他曾经以为自己很了解邓布利多,可是读了这篇讣文,他不得不承认他对邓布利多几乎一无所知。他从来没有想象过邓布利多的童年和青年时代,似乎邓布利多一下子就变成了哈利认识他的那个样子,年高德劭,须发银白。想到少年时期的邓布利多,总使人感觉很怪异,就好像要想象一个头脑迟钝的赫敏,或想象一只待人友善的炸尾螺。
    他从来没有想过问问邓布利多的过去。当然啦,那么做会显得有点别扭,甚至冒昧,但是邓布利多参加了与格林德沃的那场传奇般的决斗,这是尽人皆知的事实,而哈利居然没有想到向邓布利多问问当时的情景,也没有向他问问他的其他著名成就。没有,他们总是在谈论哈利,哈利的过去,哈利的未来,哈利的计划……而现在哈利感觉到,尽管他的未来确实危机四伏,前途未卜,但他失去的机会再也无法挽回:他没有向邓布利多询问有关他自己的更多情况,而他向校长提出的唯一一个私人问题,却是他怀疑邓布利多唯一没有做出诚实回答的问题:
    “你照魔镜的时候,看见了什么?”
    “我?我看见自己拿着一双厚厚的羊毛袜。”
    哈利沉思了几分钟,把讣文从《预言家日报》上撕下来,仔细折叠,夹在了《实用防御魔法及其对黑魔法的克制》第一册里。他把剩下来的报纸扔在垃圾堆上,转身望着房间。房间里整洁多了。唯一放得不是地方的是当天的《预言家日报》,仍然摊在床上,上面压着那块破碎的镜片。
    哈利走过去,把碎镜片从当天的《预言家日报》上抖落,然后展开了报纸。早晨他从猫头鹰邮差那里接过卷成筒状的报纸,匆匆扫了一眼标题,发现没有伏地魔的消息,就把它扔到了一边。哈利相信是魔法部给《预言家日报》施加了压力,要求封锁关于伏地魔的消息。直到这时,他才发现自己漏掉了什么。

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