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第4章 七人のポッター The Seven Potters(9)_ハリー・ポッターと死の秘宝_ハリー・ポッター_日语阅读_日语学习网
日期:2024-10-24 10:29  点击:3336
「またやるぞ、ハリー、つかまっちょれ」
大声でそう言うなり、ハグリッドは二番目のボタンを押した。排気筒からこんどは巨大な網あみが飛び出したが、用心していた死喰い人たちは引っ掛からなかった。二人とも旋回して避けたばかりか、気絶きぜつした仲間を救うためにいったん速度を落とした死喰い人も追いついてきた。闇やみの中から忽然こつぜんと姿を現し、三人で呪いを浴びせながら、バイクを追ってきた。
「そんじゃ、取っておきのやつだ。ハリー、しっかりつかまっちょれ」
ハグリッドが叫さけんだ。ハリーは、スピードメーターの横の紫むらさきのボタンを、ハグリッドが手のひら全体でバーンと叩たたくのを見た。
まぎれもないドラゴンの咆哮ほうこうとともに、排はい気き筒とうから白熱したドラゴンの青い炎が噴ふき出した。バイクは、金属がねじ曲がる音を響ひびかせて、弾丸のように飛び出した。ハリーは死し喰くい人びとが死の炎を避よけて旋回せんかいし、視界しかいから消えていくのを見たが、同時にサイドカーが不吉に揺ゆれ出すのを感じた。バイクに結合している金属部分が加速の力で裂さけたのだ。
「心配しんぺえねえぞ、ハリー」
急加速の勢いで仰向あおむけにひっくり返ったハグリッドが怒ど鳴なった。いまや誰もハンドルを握にぎっていない。サイドカーはバイクのスピードが起こす乱気流に巻き込まれ、激はげしくぐらつきはじめた。
「ハリー、俺おれが面倒見る。心配しんぺえするな」
ハグリッドが声を張り上げ、上着のポケットからピンクの花柄はながらの傘かさを引っ張り出した。
「ハグリッド やめて 僕にまかせて」
「レパロ 直れ」
耳を劈つんざくバーンという音とともに、サイドカーは完全にバイクから分離ぶんりした。バイクの前進する勢いに押し出されて、サイドカーは前に飛び出したが、やがて高度を下げはじめた――。
ハリーは死に物狂いでサイドカーに杖つえを向け、叫んだ。
「ウィンガーディアム レビオーサ 浮遊ふゆうせよ」
サイドカーはコルクのように浮かんだ。舵かじは取れないものの、とにかくまだ浮かんでいる。ほっとしたのも束つかの間ま、何本もの呪のろいが、矢のようにハリーのそばを飛んでいった。三人の死喰い人が迫せまっていた。
「いま行くぞ、ハリー」
暗闇くらやみの中からハグリッドの大声が聞こえたが、ハリーはサイドカーが再び沈みはじめるのを感じた。できるだけ身を屈かがめ、ハリーは襲おそってくる死喰い人の真ん中の一人を狙ねらって叫んだ。
「インペディメンタ 妨害ぼうがいせよ」
呪詛じゅそが真ん中の死喰い人の胸に当たった。男は見えない障壁しょうへきにぶつかったかのように、一いっ瞬しゅん、大の字形の滑稽こっけいな姿をさらして宙ちゅうに浮かび、死喰い人仲間の一人が、危あやうくそれに衝突しょうとつしそうになった――。
次の瞬間しゅんかん、サイドカーは本格的に落下しはじめた。三人目の死喰い人が放はなった呪いがあまりにも近くに飛んできたので、ハリーはサイドカーの縁へりに隠れるように素早く頭を引っ込めたが、その拍子ひょうしに座席の端はしにぶつかって、歯が一本折れた――。
「いま行くぞ、ハリー、いま行くからな」
巨大な手がハリーのローブの背中を捕まえ、落ちていくサイドカーから持ち上げた。ハリーはリュックサックを引っ張りながら、バイクの座席に這はい上がった。気がつくとハグリッドと背中合わせに座っていた。二人の死し喰くい人びとを引き離はなして上昇しながら、ハリーは口からペッと血を吐はき出し、落下していくサイドカーに杖つえを向けて叫さけんだ。
「コンフリンゴ 爆ばく発はつせよ」
サイドカーが爆発したとき、ハリーはヘドウィグを想おもい、腸はらわたがよじれるような激はげしい痛みを感じた。その近くにいた死喰い人が箒ほうきから吹き飛ばされ、姿が見えなくなった。もう一人の仲間も、退却たいきゃくして姿を消した。

    “我们又来了,哈利,坐稳了!”海格嚷道,猛地一戳第二个按钮。这次摩托车排气管里喷出的是一张巨大的网,可是食死徒早有防备。他们不仅闪身避开了,而且刚才那个放慢脚步去救不省人事的同伙的食死徒,此刻也赶了上来。他突然从黑影中现身,现在他们三个都在追赶摩托车,都在不住地射出魔咒。
    “这下他们准完蛋,哈利,坐稳了!”海格大吼,哈利看见他把整个手掌拍向里程计旁边的紫色按钮。
    随着一阵绝对震耳欲聋的轰鸣,排气管中喷出了白热的蓝色龙火,摩托车像子弹一样冲向前去,发现金属扭曲的声音。哈利看见食死徒为了躲避致命的火焰,闪身不见了,同时他感到挎斗不祥地摇晃起来:在加速的冲力下,挎斗和摩托车的金属连接断裂了。
    “没关系,哈利”海格咆哮哼道,速度太快,他被迫仰身躺倒。此刻已经无人驾驶,挎斗在气流的冲击下开始剧烈扭动。
    “有我呢,哈利,别担心!”海格喊道,他从外衣口袋里抽出他那把粉红色的花伞。
    “海格!不!让我来!”
    “恢复如初!”
    一声震耳欲聋的巨响,挎斗彻底跟摩托车脱开了:哈利在飞驰的摩托车的冲力推动下急速向前飞去,然后,挎斗开始往下降落——
    绝望中,哈利用魔杖指着挎斗,大喊一声:“羽加迪姆 勒维奥萨!”
    挎斗像瓶塞一样蹿了上去,虽然无法驾驶,但至少还悬在空中。哈利刚松口气,又有魔咒嗖嗖地从他身边飞过:三个食死徒围了过来。
    “我来了,哈利!”海格在黑暗中喊道,但哈利感觉到挎斗又开始下沉。他尽量把身子缩得低低的,瞄准那几个追过来的身影,大声喊道:“障碍重重!”
    魔咒击中了中间那个食死徒的胸口,顿时,那人怪模怪样地张开四肢悬在空中,就像撞上了一道看不见的屏障,他的一个伙伴差点撞在他身上——
    这时,挎斗真的开始下降了,剩下的那个食死徒射出的一个魔咒离哈利太近,他只好赶紧低头,躲到挎斗边缘的下面,结果一颗牙齿在座位上磕掉了——
    “我来了,哈利,我来了!”
    一只大手揪住哈利长袍的后背,把他拽出了急速下降的挎斗。哈利拖着背包,奋力骑上摩托车的座位,发现自己与海格背靠着背。他们越飞越高,甩掉了剩下的两个食死徒。哈利吐出嘴里的血,用魔杖指着下落的挎斗,喊了声:“霹雳爆炸!”
    挎斗爆炸时,他为海德薇感到一阵剧烈的、撕心裂肺般的痛苦。靠近挎斗的那个食死徒被炸得从扫帚上摔下去,不见了踪影。他的同伙落在后面,也消失了。

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11/24 21:58