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第32章 ニワトコの杖 The Elder Wand(18)
日期:2023-08-11 15:07  点击:252

「おそらくおまえは、すでに答えを知っておろう なにしろ、セブルス、おまえは賢かしこい男だ。おまえは、忠実なよき下僕しもべであった。これからせねばならぬことを、残念に思う」

「わが君――」

「ニワトコの杖つえが、俺様おれさまにまともに仕つかえることができぬのは、セブルス、俺様がその真の持ち主ではないからだ。ニワトコの杖は、最後の持ち主を殺した魔法使いに所属する。おまえがアルバス・ダンブルドアを殺した。おまえが生きているかぎり、セブルス、ニワトコの杖は真に俺様のものになることはできぬ」

「わが君」スネイプは抗議こうぎし、杖を上げた。

「これ以外に道はない」ヴォルデモートが言った。「セブルス、俺様はこの杖の主人あるじにならねばならぬ。杖を制するのだ。さすれば、俺様はついにポッターを制する」

ヴォルデモートは、ニワトコの杖で空くうを切った。スネイプには何事も起こらず、一瞬いっしゅん、スネイプは、死刑を猶予ゆうよされたと思ったように見えた。しかし、やがてヴォルデモートの意図がはっきりした。大蛇だいじゃの檻おりが空中で回転し、スネイプは叫さけぶ間もあらばこそ、その中に取り込まれていた。頭も、そして肩も。ヴォルデモートが蛇語へびごで言った。

「殺せ」

恐ろしい悲鳴が聞こえた。わずかに残っていた血の気も失うせ、蒼白そうはくになったスネイプの顔に、暗い目が大きく見開かれていた。大蛇の牙きばにその首を貫かれ、魔法の檻おりを突き放はなすこともできず、スネイプはガクリと床に膝ひざをついた。

「残念なことよ」ヴォルデモートが冷たく言った。

ヴォルデモートは背を向けた。悲しみもなく、後悔もない。屋敷やしきを出て指し揮きを執とるべきときが来た。いまこそ自分の命めいのままに動くはずの杖を持って。ヴォルデモートは蛇を入れた星をちりばめたような檻に杖を向けた。檻はスネイプを離れてゆっくり上昇し、スネイプは首から血を噴ふき出して横に倒れた。ヴォルデモートは振り返りもせず、さっと部屋から出ていった。大蛇は巨大な球体に守られて、そのあとからふわふわと従ついていった。


    “也许你已经知道了?你毕竟是个聪明人,西弗勒斯。你 一直是个忠心耿耿的好仆人,我为必须发生的事情感到遗憾。 ”
    “主人——”
    “老魔杖不能好好地为我效力,西弗勒斯,因为我不是它 真正的主人。老魔杖属于杀死它前任主人的那位巫师。是你杀 死了阿不思。邓布利多。只要你活着,西弗勒斯,老魔杖就不 可能真正属于我。”
    “主人!”斯内普抗议道,一边举起了魔杖。
    “不可能有别的办法,”伏地魔说,“我必须征服这根魔 杖,西弗勒斯。征服这根魔杖,就最终征服了波特。”
    伏地魔用老魔杖猛击了一下空气。斯内普毫发未伤,刹那 间,他似乎以为自己暂时被豁免了。接着,伏地魔的意图就清 楚了。大蛇的笼子在空中翻滚,斯内普只发出一声尖叫,笼子 就把他的脑袋和肩膀罩住了,伏地魔用蛇佬腔说话了。
    “杀。”
    一声可怕的惨叫,哈利看见斯内普脸上仅有的一点血色也 消失了,蛇的尖牙扎进了他的脖子。他无力地推开那带魔法的 笼子,膝头一软倒在地上,脸色变得煞白,黑黑的眼睛睁得老 大。
    “我很遗憾。”伏地魔冷冷地说。
    他转过身,内心里没有悲哀,也没有悔恨。有了绝对听从 他命令的魔杖,他现在应该离开这个棚屋,收拾局面了。他用 魔杖指着星光闪闪的蛇笼,笼子飘升起来,离开了斯内普。斯 内普身子一歪倒在地上,鲜血从他脖子的伤口里喷涌而出。伏 地魔快速离开了屋子,没有再回头看一眼,那条关在庞大保护 球里的巨蛇也随他飘浮而去。

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07/06 19:55