日语学习网
第33章 プリンスの物語 The Prince's Tale(7)
日期:2023-08-11 15:28  点击:290

場面が消え、いつの間にかハリーの周囲が形を変えていた。こんどは低木の小さな茂みの中にいた。木の幹を通して、太陽に輝く川が見えた。木々の影が、涼すずしい緑の木陰を作っている。子どもが二人、足を組み、向かい合って地面に座っている。スネイプは、今回は上着を脱いでいた。おかしなスモックは、木陰の薄明うすあかりではそれほど変に見えなかった。

「……それで、魔法省は、誰かが学校の外で魔法を使うと罰ばっすることができるんだ。手紙が来る」

「でもわたし、もう学校の外で魔法を使ったわ」

「僕たちは大丈夫だ。まだ杖つえを持っていない。まだ子どもだし、自分ではどうにもできないから、許してくれるんだ。でも十一歳になったら――」

スネイプは重々しくうなずいた。

「そして訓練を受けはじめたら、そのときは注意しなければいけない」

二人ともしばらく沈ちん黙もくした。リリーは小枝を拾って、空中にくるくると円を描いた。小枝から火花が散るところを想像しているのが、ハリーにはわかった。それからリリーは小枝を捨てて男の子に顔を近づけ、こう言った。

「ほんとなのね 冗談じょうだんじゃないのね ペチュニアは、あなたがわたしに嘘うそをついているんだって言うの。ペチュニアは、ホグワーツなんてないって言うの。でも、ほんとなのね」

「僕たちにとっては、本当だ」スネイプが言った。「でもペチュニアにとってじゃない。僕たちには手紙が来る。きみと僕に」

「そうなの」リリーが小声で言った。

「絶対だ」スネイプが言った。

髪かみは不ぞろいに切られ、服装もおかしかったが、自分の運命に対して確信に満ちあふれたスネイプが、手足を伸ばしてリリーの前に座っているさまは、奇妙きみょうに印象的だった。

「それで、本当にふくろうが運んでくるの」リリーが囁ささやくように聞いた。

「普通はね」スネイプが言った。「でも、きみはマグル生まれだから、学校から誰かが来て、きみのご両親に説明しないといけないんだ」

「何か違うの マグル生まれって」

スネイプは躊躇ちゅうちょした。黒い目が緑の木陰で熱を帯び、色白の顔と深い色の赤い髪を眺ながめた。

「いいや」スネイプが言った。「何も違わない」

「よかった」

リリーは、緊張きんちょうが解とけたように言った。ずっと心配していたのは明らかだった。


    眼前的情景消失了,没等哈利反应过来,周围完全变了样 儿。
    他现在是在一片小树林里。他看见一条阳光下的小河在树 丛间流过,波光粼粼,树荫洒下一片墨绿色的清凉。两个孩子盘着腿,面对面地坐在地上。斯内普 已经脱去了外衣,在半明半暗的光线里,那件古怪的孕妇服显得不那么刺眼了。
    “……如果你在校外施魔法,魔法部就会惩罚你,你会收 到信的。”
    “可是我在校外施过魔法呀!”
    “我们没关系。我们还没有魔杖呢。小孩子控制不住自己 ,他们不管。一旦到了十一岁,”他煞有介事地点点头,“他们开始训练你,那时你就得小心点儿 了。”
    两人沉默了一会儿。莉莉捡起地上的一根树枝,在空中快 速地旋转,哈利知道她在想象树枝后面飘出火星。然后她扔掉树枝,冲着男孩探身说道:“这是真 的,对吗?不是开玩笑?佩妮说你在骗我。佩妮就根本没有什么霍格沃茨。这是真的,对吗?““对我们来说是真的,”斯内普说,“对她来说不是。我 们会收到信的,你和我。”
    “真的?”莉莉轻声问。
    “千真万确。”斯内普说,他虽然头发参差不齐,衣服稀 奇古怪,但坐在她面前却显得别有一番气派,对自己的前途充满信心。
    “信真的是由猫头鹰送来?”莉莉小声问。
    “一般来说是这样,”斯内普说,“但你是麻瓜出身,所 以学校会派人来向你父母解释一下。”
    “麻瓜出身会有什么不同吗?”
    斯内普迟疑着,他的黑眼睛在绿荫下显得很热切,看着莉 莉那张苍白的脸和那头深红色的头发。
    “不会,”他说,“不会有什么不同。”
    “太好了。”莉莉说,松了口气。显得她一直在为此担心 。

分享到:

顶部
07/06 19:49