「スリザリンになんか誰が入るか むしろ退学するよ、そうだろう」
ジェームズは、向かい側の席にゆったりもたれ掛かかっている男子に問いかけた。それがシリウスだと気づいて、ハリーはどきっとした。シリウスはにこりともしなかった。
「僕の家族は、全員スリザリンだった」シリウスが言った。
「驚いたなあ」ジェームズが言った。「だって、きみはまともに見えると思ってたのに」
シリウスがにやっと笑った。
「たぶん、僕が伝統を破るだろう。きみは、選べるとしたらどこに行く」
ジェームズは、見えない剣つるぎを捧ささげ持つ格好をした。
「『グリフィンドール、勇気ある者が住すまう寮りょう』僕の父さんのように」
スネイプが小さくフンと言った。ジェームズは、スネイプに向き直った。
「文句があるのか」
「いや」
言葉とは裏うら腹はらに、スネイプは微かすかに嘲あざ笑わらっていた。
「きみが、頭脳派より肉体派がいいならね――」
「きみはどこに行きたいんだ どっちでもないようだけど」シリウスが口を挟はさんだ。
ジェームズが爆笑した。リリーはかなり赤くなって座り直し、大嫌いという顔でジェームズとシリウスを交互に見た。
「セブルス、行きましょう。別なコンパートメントに」
「オォォォォォ……」
ジェームズとシリウスが、リリーのつんとした声をまねた。ジェームズは、スネイプが通るときに足を引ひっ掛かけようとした。
「まーたな、スニベルス」
中から声が呼びかけ、コンパートメントの扉とびらがバタンと閉まった……。
そしてまた場面が消えた……。
“谁想去斯莱特林?我才不愿待在那儿呢,你呢?”詹姆 问悠闲地坐在对面座位上的男孩。哈利心头一跳,认出那是小天狼星。小天狼星没有笑。
“我们全家都是斯莱特林的。”他说。
“天哪,”詹姆说,“我还觉得你挺好的呢!”
小天狼星咧嘴笑了笑。
“说不定我会打破传统。如果让你选择,你想去哪儿?”
詹姆举起一把无形的宝剑。
“‘格兰芬多,那里有埋藏在心底的勇敢!’像我爸爸一 样。”
斯内普轻蔑地哼了一声,詹姆转头看着他。
“怎么,你有意见?”
“没有,”斯内普说,但他傲慢的饥笑却表露了相反的意 思,“如果你情愿肌肉发达而不是头脑发达——“
“那么你希望去哪儿?看样子你两样都不发达。”小天狼 星突然插嘴道。
詹姆大声笑了起来。莉莉挺直身子,绯红了脸,厌恶地看 看詹姆,又看看小天狼星。
“走吧,西弗勒斯,我们另外找一间包厢。”
“哦哦哦哦……”
詹姆和小天狼星模仿着莉莉高傲的声音,斯内普走过时詹 姆还伸腿绊了他一下。
“回见,鼻涕精!”一个声音喊道,包厢的门重重地关上 了……场景再次消失……