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第33章 プリンスの物語 The Prince's Tale(15)
日期:2023-08-11 15:35  点击:314

「でも、あの人たちは、闇の魔術を使わないわ」リリーは声を低くした。「それに、あなたはとても恩知おんしらずよ。このあいだの晩に何があったか、聞いたわ。あなたは『暴あばれ柳やなぎ』のそばのトンネルをこっそり下りていって、そこで何があったかは知らないけれど、ジェームズ・ポッターがあなたを救ったと――」

スネイプの顔が大きく歪ゆがみ、吐はき棄すてるように言った。

「救った 救った きみはあいつが英雄だと思っているのか あいつは自分自身と自分の仲間を救っただけだ きみは絶対にあいつに――僕がきみに許さない――」

「わたしに何を許さないの 何を許さないの」

リリーの明るい緑の目が細い線になった。スネイプはすぐに言い直した。

「そういうつもりじゃ――ただ僕は、きみが騙だまされるのを見たくない――あいつは、きみに気がある。ジェームズ・ポッターは、きみのことが好きなんだ」

言葉がスネイプの意に反して、無理やり出てきたかのようだった。

「だけどあいつは、違うんだ……みんながそう思っているみたいな……クィディッチの大物ヒーローだとか――」

スネイプは、苦にが々にがしさと嫌けん悪お感かんとで支し離り滅めつ裂れつになっていた。リリーの眉まゆがだんだん高く吊つり上がっていった。

「ジェームズ・ポッターが、傲ごう慢まんでいやなやつなのはわかっているわ」

リリーは、スネイプの言葉を遮さえぎった。

「あなたに言われるまでもないわ。でも、マルシベールとかエイブリーが冗談じょうだんのつもりでしていることは、邪じゃ悪あくそのものだわ。セブ、邪悪なことなのよ。あなたが、どうしてあんな人たちと友達になれるのか、わたしにはわからない」

マルシベールとエイブリーを非難するリリーの言葉を、果たしてスネイプが聞いたかどうかは疑わしいと、ハリーは思った。リリーがジェームズ・ポッターをけなす言葉を聞いたとたん、スネイプの体全体が緩ゆるみ、二人でまた歩き出したときには、スネイプの足取りは弾はずんでいた……。

そして場面が変わった……。


    “但他们没有使用黑魔法呀,”她降低了声音,“而且你 真是忘恩负义。我听说了那天夜里的事情。你从打人柳下偷偷溜进了那条隧道,是詹姆。波特救了 你,逃脱了那下面的——“斯内普整张脸都扭曲变形了,气急败坏地说:“救我?救 我?你以为他是英雄?他是为了救他自己,还有他的朋友!你可不能——我不让你——““让我?让我?”
    莉莉那双明亮的绿眼睛眯成了缝,斯内普立刻退缩了。
    “我不是那个意思——我只是不想看到别人把你当傻瓜— —他喜欢你,詹姆。波特喜欢你!”这句话似乎是勉强从他嘴里拽出来的,“他可不是……大家都 认为……了不起的魁地奇球明星——”痛苦和反感使得斯内普语无伦次,莉莉的眉毛在额头上越扬越高 。
    “我知道詹姆。波特是个自以为是的自大狂,”莉莉打断 了斯内普,“这点不需要你告诉我。但穆尔塞伯和埃弗里的所谓幽默是邪恶的。邪恶的,西弗。我 不明白你怎么能跟他们交朋友。“哈利怀疑斯内普是否听见了她对穆尔塞伯和埃弗里的批评 。莉莉指责詹姆。波特的话一出口,他整个身体就放松了。当他们转身走开时,斯内普的脚步重又 变得轻快起来……场景消失了……

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