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第33章 プリンスの物語 The Prince's Tale(18)
日期:2023-08-11 15:37  点击:300

廊下ろうかが消えたが、場面が変わるまでに、いままでより長い時間がかかった。ハリーは、形や色が置き換わる中を飛んでいるようだった。やがて周囲が再びはっきりし、ハリーは闇やみの中で、侘わびしく冷たい丘の上に立っていた。木の葉の落ちた数本の木の枝を、風がヒューヒュー吹き鳴らしていた。大人になったスネイプが、息を切らしながら杖つえをしっかり握りしめて、何かを、いや誰かを待ってその場でぐるぐる回っていた……自分には危害が及ばないと知ってはいても、スネイプの恐怖きょうふがハリーにも乗り移り、ハリーは、スネイプが何を待っているのかと訝いぶかりながら、後ろを振り返った――。

すると、目も眩むような白い光線が闇を劈つんざいてジグザグに走った。ハリーは稲いな妻ずまだと思った。ところがスネイプの手から杖が吹き飛ばされ、スネイプはがっくりと膝ひざをついた。

「殺さないでくれ」

「わしには、そんなつもりはない」

ダンブルドアが「姿すがた現わし」した音は、枝を鳴らす風の音に飲み込まれていた。スネイプの前に立ったダンブルドアは、ローブを体の周りにはためかせ、その顔は下からの杖つえ灯あかりに照らされていた。

「さて、セブルス ヴォルデモート卿きょうが、わしに何の伝言かな」

「違う――伝言ではない――私は自分のことでここに来た」

スネイプは両手を揉もみしだいていた。黒い髪かみが顔の周りにバラバラにほつれて飛び、狂乱した様子に見えた。

「私は――警けい告こくにきた――いや、お願いに――どうか――」

ダンブルドアは軽く杖つえを振った。二人の周囲では、木の葉も枝も吹きすさぶ夜風に煽あおられ続けてはいたが、ダンブルドアとスネイプが向かい合っている場所だけは静かになった。


    走廊消失了,这次场景变换的时间长了一些。哈利似乎飞 过了许多变幻的形状和色彩,最后周围的景物才固定下来。他站在黑暗中一个荒凉、寒冷的山顶上 ,风嗖嗖地刮过几棵没有叶子的枯树。成年的斯内普气喘吁吁地原地转过身子,手里紧紧地捏着魔杖, 似乎在等什么人或者什么东西……他的恐惧也感染了哈利,虽然哈利知道自己不可能受到伤害。他纳闷 斯内普在等什么呢,不禁也转过头去——突然,空中闪过一道刺眼的、之字形的白光,哈利以为是 闪电,但斯内普扑通跪倒在地,魔杖从手里飞了出去。
    “别杀我!”
    “那不是我的意图。”
    风在树枝间呜呜作响,淹没了邓布利多刚才幻影显形的声 音。他站在斯内普的面前,长袍在风里飘摆,魔杖的光从下面照着他的脸。
    “怎么样,西弗勒斯?伏地魔大人有什么口信给我?”
    “没有——没有口信——我是为自己来的!”
    斯内普绞着双手,看上去有点心神错乱,乌黑纷乱的头发 在脑袋周围飘舞。
    “我——我带来了一个警报——不,一个请求——求求您 ——”
    邓布利多一挥魔杖。虽然周围的枝叶仍在晚风里飞舞,但 在他和斯内普面对面站立的地方,却是一片寂静。


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07/04 04:49