色が渦巻うずまき、こんどはすべてが暗くなった。スネイプとダンブルドアは、玄げん関かんホールで少し離れて立っていた。クリスマス・ダンスパーティの最後の門限破りたちが、二人の前を通り過ぎて寮りょうに戻っていった。
「どうじゃな」ダンブルドアがつぶやくように言った。
「カルカロフの腕の刻こく印いんも濃こくなってきました。あいつはあわてふためいています。制せい裁さいを恐れています。闇やみの帝てい王おうが凋落ちょうらくしたあと、あいつがどれほど魔法省の役に立ったか、ご存知ぞんじでしょう」
スネイプは横を向いて、鼻の折れ曲がったダンブルドアの横顔を見た。
「カルカロフは、もし刻印が熱くなったら、逃亡とうぼうするつもりです」
「そうかの」
ダンブルドアは静かに言った。フラー・デラクールとロジャー・デイビースが、クスクス笑いながら校庭から戻ってくるところだった。
「きみも、一いっ緒しょに逃亡したいのかな」
「いいえ」
スネイプの暗い目が、戻っていくフラーとロジャーの後ろ姿を見ていた。
「私は、そんな臆おく病びょう者ものではない」
「そうじゃな」ダンブルドアが言った。「きみはイゴール・カルカロフより、ずっと勇ゆう敢かんな男じゃ。のう、わしはときどき、『組分くみわけ』が性急せいきゅうすぎるのではないかと思うことがある……」
ダンブルドアは、雷かみなりに撃うたれたような表情のスネイプをあとに残して立ち去った……。
色彩旋转,周围的一切都变得昏暗了,斯内普和邓布利多 隔开一点站在门厅里。圣诞舞会上最后一批人从他们身边走过 ,回去睡觉了。
“怎么样?”邓布利多轻声问。
“卡卡洛夫的标记也变黑了。他很紧张,担心会受惩罚。 你知道黑魔王倒台后他给了魔法部很多帮助。”斯内普侧眼看 着邓布利多那长着弯鼻子的面影,“卡卡洛夫打算,如果标记 灼痛起来,他就逃跑。”
“是吗?”邓布利多轻声说,这时芙蓉。德拉库尔和罗杰 。戴维斯咯咯地笑着从操场进来了,“你也很想跟他一起去? ”
“不,”斯内普说,他的黑眼睛盯着芙蓉和罗杰远去的背 影,“我不是那样的胆小鬼。”
“对,”邓布利多赞同道,“到目前为止,你比伊戈尔。 卡卡洛夫要勇敢得多。知道吗,我有时觉得我们的分类太草率 了……”
他走开了,斯内普兀自垂头丧气……