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第33章 プリンスの物語 The Prince's Tale(24)
日期:2023-08-11 15:59  点击:308

そして次に、ハリーはもう一度校長室に立っていた。夜だった。ダンブルドアは、机の後ろの王座のような椅い子すに、斜めにぐったりもたれていた。どうやら半分気を失っている。黒く焼け焦こげた右手が、椅子の横にだらりと垂れている。スネイプは、杖つえをダンブルドアの手首に向けて呪じゅ文もんを唱となえながら、左手で金色の濃こい薬をなみなみと満たしたゴブレットを傾け、ダンブルドアの喉のどに流し込んでいた。やがてダンブルドアの瞼まぶたがひくひく動き、目が開いた。

「なぜ」スネイプは前置きもなしに言った。

「なぜその指輪をはめたのです それには呪のろいがかかっている。当然ご存知ぞんじだったでしょう。なぜ触ふれたりしたのですか」

マールヴォロ・ゴーントの指輪が、ダンブルドアの前の机に載のっていた。割れている。グリフィンドールの剣つるぎがその脇わきに置いてあった。

ダンブルドアは、顔をしかめた。

「わしは……愚おろかじゃった。いたく、そそられてしもうた……」

「何に、そそられたのです」

ダンブルドアは答えなかった。

「ここまで戻ってこられたのは、奇跡きせきです」

スネイプは怒ったように言った。

「その指輪には、異常に強力な呪いがかかっていた。うまくいっても、せいぜいその力を封ふうじ込めることしかできません。呪いを片方の手に押さえ込みました。しばしの間だけ――」

ダンブルドアは黒ずんで使えなくなった手を挙げ、めずらしい骨こっ董とう品ひんを見せられたような表情で、矯ためつ眇すがめつ眺ながめていた。

「よくやってくれた、セブルス。わしはあとどのくらいかのう」

ダンブルドアの口調は、ごく当たり前の話をしているようだった。天気予報でも聞いているような調子だった。スネイプは躊躇ちゅうちょしたが、やがて答えた。

「はっきりとはわかりません。おそらく一年。これほどの呪いを永久にとどめておくことはできません。結局は、広がるでしょう。時間とともに強力になる種類の呪じゅ文もんです」

ダンブルドアは微笑ほほえんだ。あと一年も生きられないという報しらせも、ほとんど、いや、まったく気にならないかのようだった。


    这一次,哈利还是站在校长办公室里。时间是晚上,邓布 利多无力地歪在桌后宝座般的椅子上,看上去神志不清。他的 右手耷拉着,被烧焦了,黑乎乎的。斯内普低声念着咒语,将 魔杖对准了那只手腕,左手把一杯浓浓的金色药液灌进了邓布 利多的嘴里。过了片刻,邓布利多的眼皮抖动了几下,睁开了 。
    “你为什么,”斯内普劈头就问,“为什么要戴上那枚戒 指?它上面有魔咒,你肯定知道。为什么还要碰它?”
    马沃罗·冈特的戒指放在邓布利多面前的桌子上,已经破 裂,旁边是格兰芬多的宝剑。
    邓布利多苦笑了一下。
    “我……我做了傻事。诱惑太大了……”
    “什么诱惑?”
    邓布利多没有回答。
    “你能够回到这里已是个奇迹!”斯内普怒气冲冲地说, “那枚戒指上有特别强大的魔咒,我们最多能希望把它遏制住 。我已经把魔咒暂时囚禁在一只手里——”
    邓布利多举起那只焦黑、无用的手,仔细端详着,就像面 对着一个非常有趣的古董。
    “你干得很出色,西弗勒斯。你认为我还有多少时间?”
    邓布利多的语气轻松随意,如同在询问天气预报。斯内普 迟疑了一下,说道:“我说不好,大概一年。没有办法永远遏制这样的魔咒。它最终总会扩散,这种魔咒会随着时间的推移不断加强。”
    邓布利多露出了微笑。他只剩下不到一年的时间了,这消 息对他来说似乎无足轻重。

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07/04 04:47