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第34章 再び森へ The Forest Again(7)
日期:2023-08-14 13:26  点击:295

ジニーはいま、傷きずついた少女の傍かたわらに膝ひざをつき、その片手を握っていた。ハリーは力を振りしぼって歩きはじめた。そばを通り過ぎるとき、ジニーが振り返るのを見たような気がした。通り過ぎる人の気配を、ジニーが感じ取ったのだろうか。しかし、ハリーは声をかけず、振り返りもしなかった。

ハグリッドの小屋が、暗闇くらやみの中に浮かび上がってきた。明かりは消え、扉とびらを引っかくファングの爪つめの音も、うれしげに吠ほえる声も聞こえない。何度もハグリッドを訪ねたっけ。暖炉だんろの火に輝く銅のヤカン、固いロックケーキ、巨大な蛆虫うじむし、そしてハグリッドの大きなひげもじゃの顔。ロンがナメクジを吐はいたり、ハーマイオニーがハグリッドのドラゴン、ノーバートを助ける手伝いをしたり……。

ハリーは歩き続けた。「禁きんじられた森もり」の端はたにたどり着き、そこで足がすくんだ。

木々の間を、吸きゅう魂こん鬼きの群れがスルスル飛び回っている。その凍こおるような冷たさを感じ、無事に通り抜けられるかどうか、ハリーには自信がなかった。守しゅ護ご霊れいを出す力は残っていない。もはや、体の震えを止めることさえできなくなっていた。死ぬことは、やはり、そう簡単ではなかった。息をしている瞬間しゅんかんが、草の匂においが、そして顔に感じるひんやりした空気が、とても貴重に思えた。たいていの人には何年ものあり余る時間があり、それをただ浪費しているというのに、自分は一秒一秒にしがみついている……。これ以上進むことはできないと思うと同時に、ハリーには進まなければならないこともわかっていた。長いゲームが終わり、スニッチは捕まり、空を去るときが来たのだ……。

スニッチ。感覚のない指でハリーは首から掛かけた巾着きんちゃくをぎごちなく手探りし、スニッチを引っ張り出した。

私は終わるときに開く。


    金妮此刻跪在那个受伤的女孩身边,抓住了她的手。哈利 以极大的毅力强迫自己往前走。他仿佛看见金妮在他经过时四 下看了看,不知她是否感觉到有人在旁边走过,但哈利没有说 话,也没有回头。
    海格的小屋在黑暗中浮现了。没有灯光,也听不见牙牙在 门口抓挠、吠叫着表示欢迎的声音。曾经那么多次来看望海格 ,炉火上闪闪发亮的铜壶,岩皮饼,巨蛴螬,还有海格那张硕 大的、胡子拉碴的脸,罗恩吐出鼻涕虫,赫敏帮助海格拯救诺 伯……
    哈利继续往前走,现在他已经来到森林边缘。他停下了脚 步。
    一群摄魂怪在树丛间游荡,他感觉到了它们的寒意,不知 道自己能不能安全地通过。他已经没有力量召唤守护神了。他 再也控制不住自己颤抖的身体。看来,死亡并非那么容易。他 呼吸的每一秒钟,青草的芳香,凉风拂过面颊的感觉,都是那 么宝贵。想到别人还有许多许多年的光阴可以挥霍,时间多得 简直无以打发,而他,每一秒钟都那么难以割舍。他认为自己 无法再往前走了,同时又知道必须往前走。这场漫长的游戏结 束了,金色飞贼已经抓住,应该离开空中了……
    飞贼。他无力的手指在脖子上挂的皮袋里摸索了一会儿, 把它掏了出来。
    我在结束时打开。

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