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第34章 再び森へ The Forest Again(10)_ハリー・ポッターと死の秘宝_ハリー・ポッター_日语阅读_日语学习网
日期:2024-10-24 10:29  点击:3338

「一緒いっしょにいてくれる」

「最後の最後まで」ジェームズが言った。

「あの連中には、みんなの姿は見えないの」ハリーが聞いた。

「私たちは、君の一部なのだ」シリウスが言った。「ほかの人には見えない」

ハリーは母親を見た。

「そばにいて」ハリーは静かに言った。

そしてハリーは歩き出した。吸きゅう魂こん鬼きの冷たさも、ハリーを挫くじきはしなかった。その中を、ハリーは親しい人々と連れ立って通り過ぎた。みんなが、ハリーの守しゅ護ご霊れいの役目を果たし、一緒に古木の間を行進した。木々はますます密生みっせいして、枝と枝がからみつき、足元の木の根は節くれ立って曲がりくねっていた。暗闇くらやみの中で、ハリーは「透明とうめいマント」をしっかり巻きつけ、次第に森の奥深くへと入り込んでいった。ヴォルデモートがどこにいるのか、まったく見当がつかなかったが、必ず見つけられると確信していた。ハリーの横に、ほとんど音を立てずに歩くジェームズ、シリウス、ルーピン、リリーがいた。そばにいてくれるだけでハリーは勇気づけられ、一歩、また一歩と進むことができた。

ハリーはいま、心と体が奇妙きみょうに切り離されているような気がしていた。両手両足が意識的に命令しなくとも動き、まもなく離れようとしている肉体に、自分が運転手としてではなく、乗客として乗っているような気がした。城にいる生きた人間よりも、自分に寄り添そって森の中を歩いている死者のほうが、ハリーにとってはより実在感があった。ロン、ハーマイオニー、ジニー、そしてほかのみんなが、いまのハリーにとっては、ゴーストのように感じられた。つまずき、滑すべりながら、ハリーは進んでいった。生の終わりに向かって、ヴォルデモートに向かって……。

ドスンという音と囁ささやき声。何かほかの生き物が、近くで動いていた。ハリーはマントを被かぶったまま立ち止まり、あたりを透すかし見ながら耳を澄すませた。母親も父親も、ルーピン、シリウスも立ち止まった。


    “你们会陪着我?”
    “直到最后。”詹姆说。
    “他们看不见你们?”哈利问。
    “我们是你的一部分,”小天狼星说,“别人都看不见。 ”
    哈利看着母亲。
    “待在我身边。”他轻声说。
    他动身了。摄魂怪的寒意没有征服他,他和亲人们一起穿 越了那股寒意,他们就如同他的守护神。他们一起大步穿过茂 密杂乱、盘根错节的古老的树丛。黑暗中,哈利把隐形衣紧紧 地裹在身上,一步步往禁林深处走去。他不知道伏地魔究竟在 哪里,但相信一定会找到他。詹姆、小天狼星、卢平和莉莉在 他身边悄无声息地走着,他们的陪伴给了他勇气,也是他能够 一步接一步往前迈进的原因。
    他的身体和思想似乎奇怪地失去了联系,意识没有发出指 令,肢体自动运行,就好像他只是这具他即将离开的身体的乘 客,而不是驾驭者。他此刻觉得,比起城堡里那些活着的人, 这些陪他一起在禁林里行走的逝者更加真实得多,罗恩、赫敏 、金妮和其他所有的人倒如同幽灵,而他正踉踉跄跄、一步一 滑地走向生命的终结,走向伏地魔……
    砰的一声,接着传来低语声。附近还有别的活物在动。哈 利在隐形衣下停住脚步,左右张望,侧耳倾听,母亲、父亲、 卢平和小天狼星也停下了。

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