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第35章 キングズ・クロス King's Cross(5)
日期:2023-08-14 13:50  点击:254

「きみはのう、ハリー、あの者が期せずして作ってしまった、七つ目の分ぶん霊れい箱ばこだったのじゃ。あの者は、自みずからの魂たましいを非常に不安定なものにしてしもうたので、きみのご両親を殺害し、幼子おさなごまでも殺そうという言語に絶する悪行を為なしたとき、魂が砕くだけた。あの部屋から逃れたものは、あの者が思っていたより少なかったのじゃ。あの者は、自分の肉体だけではなく、それ以上のものをあの場に置いていったのじゃ。犠牲ぎせいになるはずだったきみに、生き残ったきみに、あの者の一部が結びついて残されたのじゃ」

「しかも、ハリー、あの者の知識は、情けないほど不完全なままじゃった ヴォルデモートは、自らが価値を認めぬものに関して理解しようとはせぬ。屋敷やしきしもべ妖精ようせいやお伽噺とぎばなし、愛や忠誠ちゅうせい、そして無む垢く。ヴォルデモートはこうしたものを知らず、理解しておらぬ。まったく何も。こうしたもののすべてがヴォルデモートを凌駕りょうがする力を持ち、どのような魔法も及ばぬ力を持つという真実を、あの者は決して理解できなかった」

「ヴォルデモートは、自らを強めると信じて、きみの血を入れた。あの者の身体の中に、母君がきみを守るために命を棄すててかけた魔法が、わずかながら取り込まれた。母君の犠牲の力を、あの者が生かしておる。そして、その魔法が生き続けるかぎりきみも生き続け、ヴォルデモート自身の最後の望みである命の片鱗へんりんも生き続ける」

ダンブルドアはハリーに微笑ほほえみかけ、ハリーは目を丸くしてダンブルドアを見た。

「先生はご存知ぞんじだったのですか このことを――はじめからずっと」

「推量すいりょうしただけじゃ。しかしわしの推量は、これまでのところ、大方おおかたは正しかったのう」

ダンブルドアはうれしそうに言った。それから二人は、座ったまま長い間、黙だまっていた。長く感じただけかもしれない。背後の生き物は、相変わらずヒーヒー泣きながら震えていた。

「まだあります」

ハリーが言った。

「まだわからないことが。僕の杖つえは、どうしてあいつの借り物の杖を折ったのでしょう」

「それについては、定かにはわからぬ」

「それじゃ、推量すいりょうでいいです」

ハリーがそう言うと、ダンブルドアは声を上げて笑った。


    “哈利,你是第七个魂器,是他无意间制造的。他把自己 的灵魂弄得极不稳定,当他犯下那些可怕的罪行——谋杀你的 父母、并试图杀害一个孩子时,他的灵魂就分裂了。但是,从 那屋里逃脱的比他自己知道的还少。他不仅留下了那孩子的身 体,他自己的一部分还附着在你——那个大难不死的孩子身上 。”
    “可悲啊,他始终一知半解,哈利!伏地魔对于他不看重 的东西,从不花功夫去理解。关于家养小精灵和童话传说,关 于爱、忠诚和单纯,伏地魔一无所知。一无所知。其实它们都 具有一种比他更加强大的力量,一种超越任何魔法的力量,但 他始终没有领会这个事实。”
    “他取了你的血,相信这会使他变得强大。他摄取了一小 部分你母亲为你而死时留下的符咒。他的身体使你母亲的牺牲 护符不会消亡,只要那个符咒还存在,你就不会死,伏地魔对 自己的最后一线希望也就不会消失。”
    邓布利多笑眯眯地看着哈利,哈利只是呆呆地瞪着他。
    “你早就知道?你一直——都知道?”
    “我猜的。但我的猜测一般都差不到哪儿去。”邓布利多 愉快地说,然后他们默默地坐了似乎许久,身后的那个生命还 在呜咽、颤抖。
    “还有,”哈利说,“还有呢。为什么我的魔杖击败了他 借来的那根魔杖?”
    “至于那个,我也不能肯定。”
    “那就猜一猜吧。”哈利说,邓布利多朗声笑了起来。

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