亜也(あや)の家(いえ)(クラッカーの音(おと))

一同(いちどう)：おめでとう！亜也(あや)：ありがとう。

瑞生(みずお)：よくやった さすが。 俺(おれ)の娘(むすめ)だ。

亜(あ)湖(こ)：お父(とう)さん、東高(ひがしこう)じゃないじゃん。

瑞生(みずお)：どうしてお前(まえ)はいつもひと言(こと)余計(よけい)なんだろうね。

潮香(しおか)： 、さっ じゃ食(た)べようか。

瑞生(みずお)：いただきます。一同(いちどう)：いただきます。

瑞生(みずお)： 、うん どうした？

理(り)加(か)：亜也(あや)姉(ねえ)ちゃん お、 めでとう。

亜也(あや)：ありがとう。

弘樹(ひろき)：亜也(あや)姉(ねえ)、これやるよ。

瑞生(みずお)： 。うん

亜也(あや)：ええっ いいの ありがとう、 ？ 。

亜(あ)湖(こ)：ありがとうなんてよく言(い)えるね。そんなのもらってうれしいはずないじゃん。

あや たからもの

亜也：うれしいよ。だってヒロの宝物じゃん。

亜(あ)湖(こ)：さすが生優等(ゆうとうせい)。

潮香(しおか)：またそういうことを言(い)う。

弘樹(ひろき)：亜(あ)湖姉(こねえ)は何(なに)プレゼントするんだよ？

亜(あ)湖(こ)：するわけないじゃん。自分(じぶん)が欲(ほ)しい服(ふく)も買(か)えないのに。

弘樹(ひろき)： 、あっ からし取(と)って。

潮香(しおか)：はいはい はい、 。

亜(あ)湖(こ)：大体(だいたい)さ、みんなで東高東高(ひがしこうひがしこう)って騒大(おおさわ)ぎしちゃってバカみたい。

瑞生(みずお)：これはお父(とう)さんからのお祝(いわ)いだ。ジャ ンー ！亜也(あや)：うん ありがとう お？ 、 父(とう)さん。瑞生(みずお)：これお父(とう)さんの手作(てづく)りだ。

亜也(あや)：ホントに？瑞生(みずお)： 。ああ

弘樹(ひろき)：ウソウソ。

潮香(しおか)： 、ほら お父(とう)さん昔(むかし)時計屋(とけいや)さんで仕事(しごと)してたでしょ。そのときに覚(おぼ)えたんだって。

瑞生(みずお)： 。うん亜也(あや)： 。へえ

瑞生(みずお)： 、ああ それから亜(あ)湖(こ)にも特別(とくべつ)ボ ナー スだ。

亜(あ)湖(こ)： 。えっ

瑞生(みずお)：ジャ ンー ！亜(あ)湖(こ)：何(なに)それ？

瑞生(みずお)：かわいいだろう お？ 父(とう)さんな、昔縫製工場(むかしほうせいこうじょう)で仕事(しごと)してたこともあるんだ。

あや

亜也：ホントにいろんなことやってんだね。

瑞生(みずお)： 。ああ

亜(あ)湖(こ)：何(なに)やっても長続(ながつづ)きしなかったってこと？

瑞生(みずお)：何(なに)を言(い)ってるんだ。お父(とう)さんはな、自分(じぶん)に合(あ)った仕事(しごと)を見(み)つけるために妥協(だきょう)をしなかったんだよ。

亜(あ)湖(こ)：ふーん ものは、 言(い)いようだね。

潮香(しおか)：でもいろんな仕事(しごと)をしてやっとお店(みせ)を継(つ)ごうお豆腐(とうふ)を作(つく)りたいって心(こころ)の底(そこ)からそう思(おも)えるようになったんだから それで、 よかったのよ。

瑞生(みずお)：だよな おいおいおい？ 、ほらちょっと当(あ)ててみろよ。

亜(あ)湖(こ)：何(なに)？

瑞生(みずお)：ほらほらほら･ ･ ･ わあ、似(に)合(あ)ってるぅ！
亜(あ)湖(こ)：こんなダサいの着(き)れると思(おも)ってんの？
瑞生(みずお)： 、えっ ダサい？
亜也(あや)：家(いえ)で着(き)ればいいじゃん。

瑞生(みずお)：家(いえ)で？

潮香(しおか)： 、あっ 寝(ね)るときとか。

瑞生(みずお)：寝(ね)るとき？

弘樹(ひろき)：セー ータ の下(した)に着(き)るとか。

瑞生(みずお)：セー ータ の下(した)？そんなにダサいのか。

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