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主しゅ張ちょう・断だん定てい的てき評ひょう価か
気き持もちを込こめて主張するとき・断定的に評価するとき
★3
1 ~にきまっている
2 ~しかない・~(より)ほか(は)ない・~ほか(しかたが)ない
★2
3 ~まい
4 ~にほかならない
5 ~にすぎない
6 ~というものだ
7 ~にこしたことはない
★1
8 ~までだ・~までのことだ
9 ~ばそれまでだ
10 ~に(は)当あたらない
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1 ~にきまっている ★3
【きっと~だ/必かならず~だ】
①妻つま「夕ゆう飯はんはゆり子こが作つくってくれるそうよ。大だい丈じょう夫ぶか
な」
夫おっと「料りょう理り好ずきなゆり子が作るんだからおいしいにきまっているよ。楽
たのしみだね」
②試し合あいではAチームが勝かつにきまっていますよ。日ごろの練れん習しゅう量りょう
がすごいんですから。
③そんな暗くらいところで本を読んだら目に悪わるいにきまっている。
④今こん週しゅう中ちゅうに30枚まいのレポートを書くなんて無む理りにきまっていま
す。
接続 普ふ通つう形けい(ナA・ナAである/N・Nである)+にきまっている
▶話す人が断だん定ていしたいほど確かく信しんをもっている推すい量りょう、または話す人の主しゅ張ちょうを表あらわ
す。
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2 ~しかない・~(より)ほか(は)ない・~ほか(しかたが)ない ★3
【~以い外がいに方ほう法ほうはない】
①1度ど決けっ心しんしたら最さい後ごまでやるしかない。
②この事じ故この責せき任にんはこちら側がわにあるのだから、謝あやまるしかないと思
おもう。
③わたしの場ば合あい、生せい活かつ費ひを抑おさえるには、電話代だいの節せつ約やく
しかないんですよ。
④当とう時じわたしは生せい活かつに困こまっていたので、学校をやめて働はたらくほか
なかった。
⑤この病びょう気きを治なおす方ほう法ほうは手しゅ術じゅつしかないそうです。すぐに
入にゅう院いんするよりほかはありません。
⑥これ以い上じょう赤あか字じが続つづいたら営えい業ぎょうをやめるほかしかたがない
でしょう。
接続 Vる/する動どう詞しのN+しかない Vる+(より)ほか(は)ない
▶「ほかに方ほう法ほうがない・しかたがないからそうする」とあきらめの気き持もちで言いうときの表ひょう現げん。
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3 ~まい ★2 W
【~ようとは思わない/〜のはやめよう】
①わたしの部へ屋やには使わないものが多すぎる。もうむだな買い物はするまい。
②1度ど危あぶない経けい験けんをしたのでもう決けっして冬ふゆ山やまには登のぼるま
いと決けっ心しんしたが、やはりまた登りたくなる。
③考えまい、考えまいとするけれど、やっぱりあしたのことが気になって眠ねむれない。
接続 Vる+まい(動どう詞しⅡ・Ⅲは「Vない+まい」もある。するは「すまい」もある)
▶強い否ひ定ていの意い志しを表あらわす。意志を表すのだから、主しゅ語ごは第だい1人にん称しょうである。古い硬か
たい言いい方かた。
→26課かⅡ・4「~まい」
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4 ~にほかならない ★2 W
【~だ/~以外のものではない】
①文ぶん化かとは人ひと々びとの日ひ々びの暮くらし方にほかならない。
②あまり利り用ようされない公こう共きょうの建物を建けん築ちくするのは税ぜい金きん
のむだづかいにほかならない。
③彼かれが子どもに厳きびしいのは、子どもの将しょう来らいのことを心しん配ぱいする
からにほかならない。
接続 N+にほかならない
▶「絶ぜっ対たいに~だ・~以外のものではない」と断だん定ていしたいときの言いい方かた。論ろん説せつ文ぶんなどに
使われる書き言こと葉ば。
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5 ~にすぎない ★2
【ただ~だけだ】
①「あなたはギリシャ語ができるそうですね」
「いいえ、ただちょっとギリシャ文も字じが読めるにすぎません」
②当とう時じのわたしの有ゆう給きゅう休きゅう暇かは1年にわずか4日にすぎなかっ
た。
③わたしは無む名めいの一いち市し民みんにすぎませんが、この事じ件けんについて政せ
い府ふに強つよく抗こう議ぎします。
④彼かれはただ父ちち親おやが有名であるにすぎない。彼に実じつ力りょくがあるのでは
ない。
接続 N/普ふ通つう形けい(ナAである/Nである)+にすぎない
▶「それ以上のものではない・ただその程てい度どのものだ」と言って、程度の低ひくさを強きょう調ちょうするときの
表ひょう現げん。「ただ~にすぎない・ほんの~にすぎない」の形かたちで使うことが多い。
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6 ~というものだ ★2
【本ほん当とうに~だと思う】
①親おやが子どもの遊あそびにまでうるさく口を出す……あれでは子どもがかわいそうと
いうものだ。
②料理をたくさん注ちゅう文もんして結けっ局きょく食べきれなくて残のこす。そして捨
すてる。本ほん当とうにもったいないというものだ。
③つらいこともあればうれしいこともある。それが人じん生せいというものだ。
④長い間の研究がようやく認みとめられた。努ど力りょくのかいがあったというものだ。
接続 普ふ通つう形けい(ナA/N)+というものだ
▶話わ者しゃがある事じ実じつについて感かん想そう・批ひ判はんを断だん定てい的てきに言うときに使う。過か去こ形け
いや否ひ定てい形けいはない。いつも「~というものだ」の形かたちで使う。
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7 ~にこしたことはない ★2
【~方がいい/~方が安心だ】
①この山やま道みちは安あん全ぜんだけれど、用よう心じんするにこしたことはないで
しょう。
②けんかなどはしないにこしたことはないが、がまんできない場ば合あいもあるだろう。
③年をとってからも足は丈じょう夫ぶであるにこしたことはない。今日から何か運動を始
めよう。
④収しゅう入にゅうは多いにこしたことはないが、働はたらきすぎて体を壊こわしたらだ
めだ。
接続 普ふ通つう形けい(現げん在ざい形けいだけ)(ナAである/Nである)+にこしたこ
とはない
▶「そうでなければいけないというほどではないが、常じょう識しき的てきに考えて、その方がいい、その方が安あん全
ぜんだ」と言いたいときの表ひょう現げん。
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8 ~までだ・~までのことだ ★1
【ほかに方ほう法ほうがないから~する覚かく悟ごがある】
①台風で家までの交こう通つう機き関かんが止まってしまったら、歩いて帰るまでだ。
②この仕事、手て伝つだってくれる人がいないなら、わたし1人ひとりでやるまでだ。
③彼かの女じょがどうしてもお金を返かえさないと言うのなら、しかたがない。法ほうに
訴うったえるまでのことだ。
接続 Vる+までだ
▶「ほかに適てき当とうな方ほう法ほうがないから、最さい後ごの手しゅ段だんとして~する」という話わ者しゃの覚か
く悟ご・決けつ意いを表あらわす。
→16課かⅡ・5「~までだ・~までのことだ」
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9 ~ばそれまでだ ★1
【そのようなことになればすべて終わりだ】
①高い車を買っても、事じ故こを起こせばそれまでだ。
②一いっ生しょう懸けん命めい働はたらいても、病気になればそれまでだ。無む理りをし
ない方がいい。
③飛ひ行こう機きはこわい。落おちたらそれまでだ。新しん幹かん線せんで行こう。
接続 Vば+それまでだ
▶1)「そうなったら、すべてが終わりになってしまう」と言いたいときの表ひょう現げん。「~ても、~ばそれまで
だ」のように、前ぜん文ぶんは「~ても」の形かたちをとることが多い。
2)③のように「〜たらそれまでだ」という形で言うこともできる。
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10 ~に(は)当あたらない ★1
【~のは適てき当とうではない】
①彼かれはいい結けっ果かを出せなかったが、一いっ生しょう懸けん命めいやったのだか
ら非ひ難なんするに当たらない。
②ふだん目立たない子どもがおもしろい文を書いたからといって、驚おどろくには当たら
ない。子どもはみんな何か隠かくれた力を持っているのだから。
③山やま田ださんの成せい功こうの裏うらには親の援えん助じょがあるのです。称しょう
賛さんには当たりません。
接続 Vる/する動どう詞しのN+に(は)当あたらない
▶「そうするのは適てき当とうではない・そうするほどのことではない」という話わ者しゃの評ひょう価かを表あらわす
言いい方かた。