【第二章の神々】
天アメ之ノ菩ホ卑ヒ能ノ命ミコト
国譲りのために送り込まれた最初の使者
アマテラスとスサノヲの誓約うけいで生まれた五男三女神の第二子。アマテラスの右の
角み髪ずらに巻いた髪飾りを、スサノヲが口に含み噛み砕いて生み出した。
出雲氏の祖神とされ、国譲りでは、最初に使者として派遣されるも、オホクニヌシに懐
柔されたといわれる。もっとも『出いず雲もの国くにの造みやつこ神かむ賀よ詞ごと』で
は、葦原中国の様子をうかがい、アマテラスに報告。そして自分の子であるアメノヒナド
リにフツヌシを添えて天降らせ、葦原中国を平定したとされている。