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第三章の神々 天アマ津ツ日ヒ高コ日ヒ子コ番ホ能ノ邇ニ邇ニ芸ギノ命ミコト_日本の「神話」と「古代史」がよくわかる本_走进日本_日语学习网
日期:2024-10-24 10:29  点击:3337
【第三章の神々】
  天アマ津ツ日ヒ高コ日ヒ子コ番ホ能ノ邇ニ邇ニ芸ギノ命ミコト
  稲穂の豊穣を意味する名を持つ穀霊神
 アマテラスの孫にあたり、アメノオシホミミとヨロズハタトヨアキツシヒメの間に生ま
れた神である。『古事記』では、アメニキシクニニキシアマツヒコヒコホノニニギノミコ
トという長い名が記され、『日本書紀』でも、やはり長いいくつかの別名を持っている。
 この名の中心をなすのは、「番能邇邇芸」という部分であり、「番」は稲穂の穂、「邇
邇芸」は天地が栄え賑やかであるという「ニギ」を重ねたもので、稲穂が豊かに実ってい
る様子を表わしている。さらに、「天津日高」とは空に日が高く輝く意で、「日子」は天
あまつ神かみや日の御子である男性への美称で、アマテラスの嫡流の男子であることを表
わす。こうした意をいくつも重ね、称える名であるゆえにこのように長くなった。つま
り、稲穂が健やかに実り、天地が賑やかであるようにという願いの込もった名なのであ
る。
 太陽と稲穂に関係を持つその名から、ニニギは穀霊神とされ、豊穣の神として鹿児島県
の霧島神宮や新田神社などで祀られている。
 このニニギが、葦原中国を治めるようアマテラスに命じられ、高天原から筑紫の日向の
高千穂に降臨したのが天てん孫そん降こう臨りん神話である。
 初めアマテラスは、ニニギの父アメノオシホミミに降臨を命じたが、降臨の直前にニニ
ギが誕生した。すると、アメノオシホミミは「わが子ニニギのほうがふさわしい」と言っ
たので、改めてニニギに降臨の命が下された。
 ニニギは、統治の神しん勅ちよくを奉じ、玉・鏡・剣を携えて随伴の神々とともに降臨し
た。『日本書紀』の記述では、ニニギが携えていたのは鏡のみで、降臨させたのはアマテ
ラスでもアメノオシホミミでもなく、ニニギを慈しんで養育したタカミムスヒで、神聖な
床を覆う衾ふすま「真ま床とこ追おふ衾ふすま」でくるんで降臨させたとされている。
 天孫降臨については、『日向国風土記』逸いつ文ぶんにニニギの穀物神としての性格を
表わすかのような伝説が記されている。ニニギが高千穂の二ふた上かみの峰に天降ろうと
した際、天が暗く、昼夜の区別がつかなかった。そこへふたりの土つち蜘ぐ蛛もが現われ
て、稲種を四方に撒き散らせば天は晴れ渡るでしょうと進言する。ニニギがその通りにす
ると、天は晴れ、輝いたという。
 天降ったニニギは、オホヤマツミの娘コノハナノサクヤビメを娶り、ホデリ、ホスセ
リ、ホヲリの三柱を儲ける。このホヲリの子がイハレビコの父ウガヤフキアヘズであり、
ニニギは皇室の祖とされているのである。

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