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【第八章の人々】   筑つく紫しの君きみ磐いわ井い_日本の「神話」と「古代史」がよくわかる本_走进日本_日语学习网
日期:2024-10-24 10:29  点击:3336
【第八章の人々】
  筑つく紫しの君きみ磐いわ井い
  朝廷に不満を抱き磐井の乱を起こした大豪族
 筑後国の大豪族で、現在の福岡県八や女め市や久留米市の一帯を基盤とし、磐井の乱を
起こした。若い頃は都に赴き、朝廷に仕えていたと思われる。
 六世紀初頭、朝廷が地方への支配力を強めると、地方豪族は勢力を結集して対抗した。
磐井は博多湾東岸の糟かす屋やを支配していたため、新羅をはじめとする大陸の国々と独
自な交渉を持っていたと思われる。また、糟屋では製鉄も行なわれていたが、新羅は製鉄
の先進国であり、これを通じても新羅との関わりが深かったと考えられる。磐井は「筑紫
君」と名乗っていたが、「君」は独立性の強い称号であり、これにも朝廷に組み込まれま
いとする意思が見える。
 戦いは一年の長きに及んだが、ついに鎮圧される。ところが、磐井が斬られたのちも、
「磐井は豊前国に身を隠している」という噂が流れた。また『筑紫国風土記』逸文では、
磐井は戦いに敗れて逃亡したとあり、斬られてはいない。これは磐井の死を悼む土地の
人々がささやき交わしたものかもしれない。八女市にある岩戸山古墳が、磐井の陵といわ
れ、墳長一三二メートルという九州最大の古墳である。

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