セントレア (愛知県常滑市)
日本なのに、なぜか外国のような地名になっているワケ
ひと頃世間を騒がせた、愛知県知多半島先端にある二つの町の合併問題。当初、合併後の新市名は「南セントレア市」だった。しかし、この名前はいったんは議会で承認されたものの、あまりにも住民の反発が強く、マスコミで取り上げられたあとは日本中からも非難ごうごうで、そもそもの合併話までなくなってしまったというドタバタ劇は、いまだ記憶に新しい。
ひと頃世間を騒がせた、愛知県知多半島先端にある二つの町の合併問題。当初、合併後の新市名は「南セントレア市」だった。しかし、この名前はいったんは議会で承認されたものの、あまりにも住民の反発が強く、マスコミで取り上げられたあとは日本中からも非難ごうごうで、そもそもの合併話までなくなってしまったというドタバタ劇は、いまだ記憶に新しい。
ところがあの話、すっかり立ち消えになったかと思ったら、なんと「セントレア」という地名はしっかりと存在していたのだ。
要は、幻の南セントレア市の語源になった、中部国際空港?通称セントレア空港が語源になって、その空港所在地の名前が、なんと「セントレア」なのである。
正式には、愛知県常とこ滑なめ市セントレア一丁目一番地が中部国際空港の住所である。区画ごとに、セントレア五丁目まであるという。
ところで、この「セントレア」にももちろん語源があって、全国の一般公募で選ばれた、れっきとした愛称である。これは、中部をあらわす「CENTRAL」と、空港や航空のイメージの「AIR」をあわせて「セントレア」とした造語である。
ただ、語源を知るとたしかにもっともな地名なのだが、人々に受け入れてもらいやすくするためには、むしろ「セントラル?エア」のほうがわかりやすかったのではという気がしないでもない。