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姫街道(ひめかいどう)
日期:2025-02-28 20:50  点击:297
姫街道(ひめかいどう) (静岡県磐いわ田た市~愛知県豊川市)
意外にも、その名の由来は「お姫様が通った道」ではなかった

江戸時代、静岡県の浜松宿と愛知県の御ご油ゆ宿を結んでいた東海道の脇街道に、本坂通りがあるが、一般にこの道は、「姫街道」という愛称で知られている。
 ただ、この街道の名前の由来は意外なことに、「お姫様が通った道」というわけではない。たしかに、この道を女性が多く通ったという説もある。東海道の関所の取り締りが厳しかったり、渡しが危険だったりしたためというのだが、あまり説得力がない説とも考えられている。
 では、そもそも姫街道という名前になったのは、いったいどうしてなのだろうか。
 古代の本坂通りは『万葉集』のなかにも登場するなど、重要な街道の一つとして知られていた。中世末から近世末にかけても、有力な武将の拠点が街道沿いにあり、かなりの活況を見せていたという。ところが、江戸時代になると東海道がどんどん発展していくのに対して、本坂通りは衰退の一途をたどる。まさに「ひねた(ひなびた)街道」となってしまったのだ。
 しかし、地元の人々はさすがに「ひねた街道」などとは呼べず、東海道を「男」に見立てて、脇街道である本坂通りを「女」とみなし、ひねたの「ひね」と「姫」をかけて、「姫街道」と呼ぶようになったのではないかといわれている。
 そんな姫街道も、近世中期からはふたたび活況を呈し、現在も地元の人々や観光客に大いに親しまれているのである。
 

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