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新座(にいざ)
日期:2025-02-28 20:50  点击:297
 新座(にいざ) (埼玉県新座市)
   その昔、朝鮮の新羅から渡ってきた人々が住んでいた地 埼玉県に新座市という市がある。武蔵野の面影を残す豊かな自然をもち、近年は典型的な東京のベッドタウンとして発展してきた。人口約一五万人を擁する首都圏の中堅都市である。
 この新座市の「新座」という地名の由来は、じつに八世紀にまでさかのぼる。
 七五八(天平宝字二)年、武蔵国に「新羅しらぎ郡」が設置された。ここは、朝鮮の新羅から渡ってきた七四人の渡来人のために新設された郡で、場所は現在の和光市にあたる、志木郷と新座市のあたりだったといわれる。
 新羅郡の新設当時、日本では律令政治がおこなわれ、その先輩格であり先進文化をもつ新羅の人々を、たくさん受け入れていたのだ。彼らを受け入れた場所の多くは、郡と郡の境の未開地が多く、新羅郡もそうした場所だったと考えられている。これは、『続しよく日に本ほん紀ぎ』のなかに「武蔵国閑地」に新羅郡を設置したという記述がみられることからも推測される。
 その後、新羅郡は「新座郡」に改称されて、新座という地名がここに誕生したのである。
 この新座の地名が公式に使われるようになったのは、意外にも新しい。一九五五(昭和三十)年の町村合併促進法によって大和田町と片山村が合併した際に、かつての地名である新座郡から名前をとって、新座町と命名された。さらに、一九七〇(昭和四十五)年に、埼玉県で三〇番目の市として市制を施行したときにもその名が受け継がれ、埼玉県新座市が誕生したのである。
 

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