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石巻(いしのまき)
日期:2025-02-28 20:50  点击:297
石巻(いしのまき) (宮城県石巻市)
   北上川の流れが石に当たって渦を巻くから「いしのまき」

宮城県石巻市は、旧北上川の河口に位置し、伊達藩の時代には水運交通の拠点として繁栄した交易都市だった。その後、明治になると漁業の街として栄え、一九六四(昭和三十九)年に新産業都市の指定を受けてからは、工業都市としても発展した。そして、二〇〇五(平成十七)年四月一日には、この地域の一市六町が合併して、新たな石巻市が誕生したのである。
 ところで、その「石巻」の地名のルーツは、北上川沿いにある「住吉公園」に関係しているという。
 住吉公園のある場所は「袖の渡り」と呼ばれ、古くから旧金花山道の渡し場だった。江戸期には松尾芭蕉も『奥の細道』でここを訪れ、明治期には「墨すみ廼の江え渡し」「一文渡し」とも呼ばれていた。
 そして、この公園には「巻石」と呼ばれる岩があり、これが石巻という地名の起源だとされている。一七七三(安永二)年に村から藩に提出された『風土記』には、「住吉大明神社地脇石巻石石淵御座候二付其縁」で村名にしたとある。石巻という地名は、北上川の流れがこの石に当たって渦を巻くことから付けられたもののようだ。
 

なお、住吉公園内には、延えん喜ぎ式内社大島神社や愛宕あたご山があり、板碑、川村孫兵衛紀功碑、保原花好の句碑、平ひら田た船せん絵馬、千石船の石灯籠、下げ馬ば石いし、熊子坊など、歴史にまつわる碑も多数残されている

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