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コザ
日期:2025-02-28 20:50  点击:297
コザ (沖縄県沖縄市)
   米軍の聞き間違いが地名になった、沖縄県コザ市
一九七四(昭和四十九)年に、美里村との合併で消えてしまったのが、かつて沖縄にあったコザ市である。
 これは沖縄の日本返還から二年後のことになるが、それ以前の一九五六(昭和三十一)年からは市制をしいて、コザ市を名乗っていた。
 しかし、この「コザ」という地名、よく考えるとなんとも奇妙なのだが、この名称になったのは、米軍がちょっとした勘違いをしたためで、第二次世界大戦後のアメリカ統治の歴史を物語るものだった。
 当初、この地には「胡屋」という地名があり、「ゴヤ」と発音していた。それを嘉か手で納な基地の米軍が、アルファベットで「GOYA」とすべきところを、「KOZA」としてしまったことから付いた名前なのだという。
 また、占領統治以前、米軍の沖縄上陸のときに生じた誤解が、そのまま市名になったのだという説もある。
 それは、米軍が美里村の「古謝」というところに上陸した際、地元の人々が古謝を「クジャー」と発音するのを、米兵たちは「コザ」と聞き取ったというのである。
 そのため、米軍は「古謝」を「スモールコザ」、隣接して区画も広い「胡屋」を「ビッグコザ」と呼び分けるようになっていく。
 それが市制をしくときに、そのまま地名として使われるようになったというのだ。
 いずれの説にしても、コザという地名は米軍統治のもたらしたものだったが、沖縄返還とともに公式記録の上では消えてしまっている。ただ、米軍の沖縄駐留はいまもつづいており、沖縄の人々の記憶からはけっして消えることのない地名といえる。
 

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