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屋久島(やくしま)
日期:2025-02-28 20:50  点击:252
屋久島(やくしま) (鹿児島県)
   遣隋使・小野妹子のコメントが初出の「夷邪久国」
 
「屋久島」は、樹齢およそ七千二百年の縄文杉などが生い茂り、ユネスコの世界遺産にも登録されている美しい島である。
 この島名の由来はかなり古く、中国統一王朝・隋の正史『随書』に歴史上はじめて登場する。
 そこには、「六〇七(大業三)年、第二代煬よう帝だいは異国の風俗を調べるために兵を東海に派遣したが、言葉が通じない。地元の人を一名連れて帰り、翌年再派遣したが、従わないので布甲などをとって帰った。その折、倭国の使者が来朝しており、これを見て『これは夷い邪や久く国くにの人が使っているものだ』といった」と記されている。
 じつは、この倭国の使者こそ、遣隋使の小野妹子なのである。妹子によると、夷邪久国が、現在の屋久島を含む南西諸島全体のことだったという。
 こののち、『日本書紀』以降は、「益救」「益久」「夜久」「夜句」などとも記され、やがて屋久島と表記されるようになったらしい。
 また、屋久島の「ヤク」には、アイヌ語で「鹿」を意味する「ユック」という言葉が転てん訛かしたものだという説もある。たしかに、自然に恵まれているこの島には多くの生物がすんでおり、そのなかでもヤクジカなどは、ヤクザル、ウミガメに並んで、島内でよく見られる動物の一つだ。
 ちなみに、屋久島では古くから薬草の栽培が盛んなために、「薬の島」といわれていた史実もある。「ガジュツ」という植物が栽培されて胃腸薬に加工されていたのだそうだ。

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