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鎌倉(かまくら)
日期:2025-02-28 20:50  点击:252
鎌倉(かまくら) (神奈川県鎌倉市)
   藤原鎌足が、もっていた鎌を埋めた土地
 
「鎌倉」という地名の由来は、考古学的見地からは、当地の地形によって生まれたものだと考えられている。
 地名に「鎌」が使われるのは、えぐったような形の崖が形成されている浸食地形、あるいは崩壊的な浸食谷の場合が多い。また、「倉」や「蔵」の字があてられる「くら」という音は、谷を意味する古語でもある。
 鎌倉が、海岸近くまで迫った山の中腹から海岸にかけて、階段状に切り開かれてできた集落だったことを見てもそれは明らかだ。
 ただ、『万葉集』のなかに鎌倉を詠んだ歌があったり、『正倉院文書』のなかに鎌倉の税についての記述が見られることからも、古代からすでに開けた土地であったことがわかる。大和朝廷のあった畿内から房総半島への経路で、重要な位置を占めていたようだ。
 平安時代後期になって、東国の国司を中心に武士団が組織されていった縁で、源頼朝が幕府を置いてから、鎌倉の繁栄がはじまる。
 しかし、それも室町幕府の京都移転によって終わりをつげ、江戸時代初期には小さな漁村の姿に戻った。
 それでも武家政権のはじまった土地ということで、江戸時代を通じて鎌倉の伝説が語られていたのだという。
 のちに藤原を名乗るようになる中臣鎌かま足たりが、鹿島神宮に参詣する途中、小さな入江に面した集落に泊まった。
 その夜、霊夢を見た鎌足は、思うところがあって、所持していた鎌をその地に埋めてしまう。それが、鎌倉という地名の由来になったというものだ。
 この伝説にちなんで鎌埋稲荷が建てられ、それが現在の鎌足稲荷神社になったという。

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