8 風まぜに雪は降りつつしかすがに霞たなびき春は来にけり\
【通釈】
8 風にまじって雪はしきりに降るが、とはいうものの霞がたなびいて春はやって来たのだなあ。○風まぜに 風にまじって。○雪は降りつつ 「つつ」は反復を表す助詞。○しかすがに そうはいうものの。○下句 八番の出所と見られる赤人集では「霞たなびく春は来ぬらし」。▽原歌は「風交じり雪は降りつつしかすがに霞たなびき春さりにけり」(万葉・巻一〇・一八三六・作者未詳)。